MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Little Lilith

2022.11.01UPDATE

2022年11月号掲載

Little Lilith

Member:LILLY(Vo/Vn) ERIKA(Gt)

Interviewer:宮﨑 大樹 Photo by 川野晴都 Styling MAtSU(GEKIROCK CLOTHING)

7月に1st EP『Graffiti』をリリースし、初のツアー("Little Lilith Release Tour 2022 「Graffiti」")を回るなど、精力的に活動を続けている"ガールズジェントバンド"Little Lilith。現在、彼女たちは3ヶ月連続デジタル・リリース企画を進行中だ。これまでの楽曲に連なるストーリーを持つという3曲と、12月3日に渋谷clubasiaにて開催される"Little Lilith ONE MAN LIVE「A Rebellion」"についての想いなど、LILLYとERIKAに話を訊いた。

-7月に1st EP『Graffiti』をリリースして、ツアーを回って、今回のメイン・テーマである3ヶ月連続デジタル・リリースと精力的に活動をしていますけど、今のバンドのモードはいかがですか?

LILLY:ツアーを終えてワンマンを発表して、頭がワンマンでいっぱいいっぱいというか。ワンマンを成功させるためにはどうしようかということを、常にメンバーで話し合ったりしていますね。

ERIKA:『Graffiti』をリリースして、ツアーを回って、さらにライヴを重ねてきているなかで、地方とかにも行ったりしますけど、Little Lilithのグッズを身に着けてくれる人が自然と増えたんです。ライヴをやるたびに、盛り上がりがグングン上に向かって行っているなって、一本一本やるたびに常に感じています。ワンマンに向けていい感じに、お客さんも含めて盛り上がってきているのを実感していますね。バンドだけじゃなくて、お客さん同士の繋がりも増えているなって。

LILLY:お客さんが仲間になっていっているというか、Little Lilithを盛り上げようと思ってくれていて。ワンマンに向けて歩んでくれている感じがしているので、それが嬉しいですね。

-"Little Lilith Release Tour 2022 「Graffiti」"はLittle Lilithとして初のツアーでしたけど、振り返ってみてどんなツアーでしたか?

LILLY:世の中に振り回されて"どうなるんだろう?"と思いつつ、みなさまの助けがあって、対バンしている他のバンドさんたちにも助けられて完走できたなという気持ちが強いです。ホっとしたというか、仲間に助けられたのを実感したツアーになりましたね。

ERIKA:やりたいことを、予定していた通りガッツリできたのは1本目ぐらいだったんです。やっている最中は"どうなっちゃうんだろう"みたいな不安というか、ツアーを楽しみにしていただけあって、"あぁぁ......"って。世の中に振り回されたという表現もありましたけど、みんな不安と戦いながらやっていたので、いろんなことがあったなかでも乗り越えられたことが良かったなと思います。BRIDEARは3公演全部出ていただいたんですけど、ツアーを回っているなかで絆が深まっていって、さらにこの前、大阪のBRIDEARのイベント("Graceful Dizzy")に出演させてもらったんです。Little Lilithになる前から仲間ってたくさんいたんですけど、Little Lilithというバンドになって、バンドぐるみでひとりひとりと向き合って、仲良くできるバンドに巡り合えたなというのがバンドにとって一番嬉しいことでしたね。

-そうやってガールズ・メタルや、ガールズ・ラウドロックのシーンを作って、盛り上げていく感じがいいですね。

ERIKA:この1年間ってコロナ禍のなかでの活動だったので、打ち上げとかもないから、バンド同士で仲良くなれることはなかなかなくて。そのなかでそういう人たちと巡り会えたことがすごく大きかったと思います。

-イベントの制限が少しずつ緩和される方向になってきましたし、通常の世界に戻ったときのLittle Lilithがどうなるのかの楽しみですね。

LILLY:楽しみですね、本当に。モッシュとか見たことないので、みんなに暴れてほしいなって思います。

ERIKA:「Graffiti」のブレイクダウンでモッシュ・ピットが見たいです。夢ですね。

-さて、改めて今回のメイン・テーマですが、Little Lilith の3ヶ月連続デジタル・リリース企画が始まりました。今回、3ヶ月連続デジタル・リリースというやり方を取った理由はどうしてだったんですか?

LILLY:8月にツアーが終わって、12月にワンマンということで、ちょっと時間が空くじゃないですか? でも、ワンマンに向けてワクワクして過ごしてもらいたいなと思っていて。それだったら1ヶ月ずつ新しい曲を出せば、自分たちもワンマンに向かっている感じがするし、お客さんもワクワクしてワンマンが待ち遠しいなと思ってくれるんじゃないかなと考えましたね。

-3曲ともアートワークに月と鳥が描かれていて、関連性の高さを示唆しています。

LILLY:月と、この鳥はカラスなんですけど、そのふたつを象徴として3曲に置いていて。夜と絶望感の象徴として、そのふたつがいるようなものにしていますね。Little Lilithはあんまり明るい歌は歌わないんですけど、そういう絶望感とか自分に悩んでいる感じとか、そういったものがそれぞれ描かれている感じです。

-それと、3曲に出てくる登場人物は同一人物な気がしたんですよ。

LILLY:実は、「LadyBug」(2021年リリースの配信シングル)から始まっている一連のストーリーがあって。主人公のその時々の気持ちを歌っているんですね。これはまだ話していなかったんですけど、「Graffiti」という曲が「LadyBug」から始まるストーリーの最終地点でもあり、次に進むための1曲でもあるんですよ。それまでの時系列があって、「Graffiti」に向かう最後のほうのストーリーが、今回リリースする3曲なんです。

-なるほど。「Graffiti」の先の曲ではなく、手前の曲なんですね。

LILLY:そうなんですよ。「Graffiti」は新しい始まりの曲なんですけど、そこまでの流れを今追っている感じですね。

-「LadyBug」からの流れで考えると、「Graffiti」は希望があるというか、開けていく感じなので、間を埋めるものがあってもおかしくないとは思っていたんですよね。まさにそれが今回の3曲だと。納得です。

LILLY:そういうことです。