－そして12月2日リリースの第3弾が「Lullaby」です。Djent版のロック・バラードで、主人公が何者かに対して歌い掛けているような印象でした。

LILLY：「The Ghost」で精神がボロボロになっていて、ここはもう"闇"みたいな感じです。究極に落ちて、自暴自棄みたいになっているんですよね。"子守唄を 届けて欲しい"と言っているけど、"悪夢の始まり"って言っていたりして、二転三転しちゃうところがあって。自分でもわからなくなっているんでしょうね。本当に死にたいのか、自分が戦っているものとまだ戦わないといけないのかとか、そういった迷い、自分との葛藤なのかなと思いながら歌っていますね。歌詞を見てもらいたいです。

－「Lullaby」のジャケット写真は、よく見ると上半身が上を向いているのに下半身が下を向いていたりして、かなり不気味です。

LILLY：怖いですよね。

ERIKA：めちゃくちゃ怖い。

LILLY：下のほうに人がいるんですよ。目があるんです。もう本当に悪夢ですよね。寝たら悪夢の始まりだし、寝なくても悪夢だし、もうどうしたらいいの？ みたいな感じの曲です。

ERIKA：つらい......。悪夢ではあるけど壮大なバラードじゃないですか？ きれいな景色が見えるような楽曲だなと思っていたんですけど、中身は絶望が溢れている楽曲だし、ジャケットからは想像できない曲調ですよね。そういうLittle Lilithらしい世界観の中のバラードで、ライヴでスパイスになりそうな印象は受けました。

LILLY：サビのところは譜割が珍しくて。英語の間に延ばして"あ、あ、あ"って入れることはないんですけど、そういうのを使って、あえて耳障りを悪くしているんです。

－ここから「Graffiti」に繋がっていくわけですよね。今回の話を聞いて、一度時系列で聴いてみたくなりました。

LILLY：そうですよね。聴き方を変えて、聴いてみてもらえたらいいかなと思います。3部作で同じモチーフを使っているので、そこでまたいろいろ考えてもらえたら嬉しいです。

－「Graffiti」でひとつの物語が完結して、ではその先のLittle Lilithはどうなるのか、というところですが。

LILLY：気になりますよね。その先は、この主人公がどうなっていくのかというところをドキドキしながら待っていてもらいたいなと思います。どう変化していくのか、楽しみにしていてください。

－さて、12月3日は、渋谷clubasiaで"Little Lilith ONE MAN LIVE「A Rebellion」"が開催されます。

LILLY：チャレンジです。チャレンジだけど、ラウド系のバンドがいっぱいやっているところでもあるので、その場所で、ワンマンでソールド・アウトできたらいいなと常々思っています。そこをジャンプ台として、次の年も活動していけたらいいなと思っているので、成功させたいですね。

ERIKA：本当に。いろんな先輩たちが立っているのを見てきた場所なので、憧れは強かったですし、そこで自分のバンドでワンマンができるというのがすごく嬉しい。絶対に成功させたい気持ちが強いですし、そこで終わりじゃないので、そこからさらに大きくなっていけるように頑張りたいと思っています。

－ベースのSHIORIさんと、ドラムのYUKIさんは、ワンマンに向けてどんな感じですか？

LILLY：ふたりもワンマンを成功させたいって気持ちでメラメラしていますよ。みんな必死に頑張っていますね。

－タイトルの"A Rebellion"は"暴動"、"反乱"という意味がありますけど、どうしてこのタイトルをつけたんですか？

LILLY：「LadyBug」のシャウトで出てくる言葉なんです。既存権力とかへの反逆とか暴動とか、そういったものが私たちの曲のストーリーの要素としてあって。そういったものを描いた歌詞だったりアートワークだったりするので、原点回帰じゃないですけど、そこを　1回見直そうみたいな感じで、そのタイトルにしています。（Little Lilithに改名してから）ちょうど1年ですし、また新たな決意と共にそこへ行く感じですね。今はclubasiaのことでいっぱいいっぱいですけど、やりたいことはもっといっぱいあるし、そういうのをひとつひとつ成功させていきたいです。