DISC REVIEW
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2021年6月9日(ロックの日)にLUNA SEAのSUGIZO(Gt/Vn)とINORAN(Gt)がソロ・アーティストとして対バンしたライヴ・イベントが、4年ぶり3度目の開催にして初の無観客配信で行われた。ふたりがそれぞれの音をぶつけ合う中で、画家の荻野綱久がその場でライヴ・ペインティングを行うという、"音楽とアートの融合"を実現した今回のイベントを収めた本作では、SUGIZOが情熱的なギターとヴァイオリンを奏で、INORANがエモーショナルなロック・チューンたちを歌い上げる姿、そして荻野の絵画が一筆ずつ描き進められていく様を、無観客だからこそのカメラワークで堪能することができ、まさに"映像作品"という言葉が相応しい。完成した絵画は、ぜひジャケット写真で楽しもう。 内堀 文佳