DISC REVIEW
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世界に衝撃を与えたフロントマン、Tim Lambesisの逮捕から約6年。無期限活動休止していたAS I LAY DYINGが、Timの仮出所を経て、休止時のメンバー全員が揃ったラインナップで再始動。前作『Awakened』から7年ぶりとなる7thアルバムをリリースした。メンバーの犯した罪と向き合い、許し、再び共に歩むことは容易ではなかっただろう。それでも活動継続を決断した彼らが作り上げたのは、キャリア史上最高と言っても過言ではない傑作だ。アグレッシヴながら壮大でメロディアスだった前作の流れを汲みつつ、さらに研ぎ澄まされたリフとヴォーカル・ワークで、スケール・アップした王道のメタルコア・サウンドが炸裂している。悲壮感すら纏ったオープニング・ナンバーのTrack.2、クリーンVoを排したスラッシーなTrack.6、復活の狼煙となったTrack.8と、聴きどころ満載のまさに帝王の再臨に相応しい作品。 菅谷 透