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INTERVIEW

AS I LAY DYING

2010.05.07UPDATE

2010年05月号掲載

AS I LAY DYING

Member:Phil Sgrosso(Gt)

Interviewer:ムラオカ

-ニュー・アルバム『The Powerless Rise』完成おめでとうございます。
リリース日が決定してからも、最終のマスタリング作業などでだいぶ完成が押していたようですがなにか予想外のことが起きたのでしょうか?

ありがとう。アルバムの制作に大体1年くらいあったんだけど、物事ってプラン通りに行くとは限らない。そしてミキシングプロセスを一旦止めて、オーストラリアとニュージーランドのツアーに出ないといけなかったんだ。

-前作『An Ocean Between Us』から今作『The Powerless Rise』までの間にTimはソロ・プロジェクトであるAUSTRIAN DEATH MACHNE(以下ADM)でアルバムを2枚リリースしていましたね? AS I LAY DYING(以下AILD)のファンはAILDのアルバムがリリースされないのでヤキモキしていましたが、フィルはティムがADMをやっている間は別の活動をしていたのですか?

自分のサイドプロジェクトに取り組んでいた。昨年の初期からAILDのニュー・アルバムのリフを考えたりしていて、それ以外は結婚して、家を購入した。メンバー全員、このオフの時間を多忙に過ごしていたと思う。

-『The Powerless Rise』(無力な上昇の意)は意味深なタイトルですが、意味しているところを教えてください。

Timの方がうまく説明できると思う、彼がタイトルを考えたし、歌詞を手掛けたから、でもできるだけうまく伝えるね…人が自分の人生の生き方を変えるとしたら、世界中の人達を助けることができる。コントロールや力がない人達もいずれは立ち上がることができ、もっといい生き方ができると思うんだ。それがタイトルの意味なんだ。

-アルバム冒頭にアルバム中、最もコンパクト且つ、非常にスピーディーでスラッシーなトラックである「Beyond Our Suffering」を持ってきたのは個人的には意外でした。この曲を冒頭に持ってきた理由を教えてください。

前作でも同じようなことをしたんだけど、曲をちょっとミックスアップすることで、アルバムへの印象が変わると思った。前作は気骨のある、ダークで速いアルバムにしたかったんだけど、今回も同じように、非常にブルータルな曲や速い曲もあれば、メロディアスな曲もある。この冒頭のトラックでアルバムの全体が分かるのではないけど、自分達が今まで何をしていたか、どんなことを実験していたかが分かるような印象を与えると思った。

-アルバムの流れ、曲順に関して拘りはありますか?

とても拘っている。曲から曲への流れとか、作り出す雰囲気など、とても考えた曲順にしている。

-TimのプロジェクトであるAUSTRIAN DEATH MACHINEで追求しているスラッシュメタル、デスメタルの影響をアルバム全体から感じられましたが、スラッシュメタル、デスメタル的要素はTimが持ち込んだものでしょうか?

Timが持ち込んだものでもあり、みんなが好きな要素の一つなので、スラッシュの要素はティムが大きく貢献し、あとは自然と様々な要素が見えているんだと思う。

-Track.2「Anodyne Sea」やTrack.4「Parallels」などでは、今までにはないドラマティックでキャッチーなクリーン・パートが用意されていますね?

Anodyne Seaは曲作りの過程で最後の方に出来た曲だった。音楽を作っている時に、“今までやってないものはなんだろう、どの領域にまだ入ってないだろう?”って考えた。常に速いけれど、大きくて迫力のあるコーラスがあって、リスナーをドキドキさせ、退屈にならないようにした。Track。4「Parallels」は最初の方に作った曲で、その時点ではまだあまりメロディックな曲を作ってなかった。この曲は誰が聞いても“あ、As I Lay Dyingらしい”と思うので、自分達の独自のサウンドを前面に出している曲になっている。いろんなアイデアを磨いて作った曲なんだけど、一番好きなところはブリッジなんだ。Joshがシンプルなギター・メロディをハモッて歌っているんだ。

-クリーン・パートは今作でもJosh Gilbertが歌っているのでしょうか?
(もし彼だとすると)ヴォーカリストとしてもかなり成長したように感じますがいかがですか?

Joshがクリーン・ヴォーカルを全て担当している。とても成長したと思うし、本当に感動したんだ。デモを録音した段階から、彼の声が前作に比べてとても力強いと感じた。彼はどんな声で歌いたいかビジョンを描いていたんだけど、その通りの音になって素晴らしいと思う。

-前作では「Nothing Left」、「The Sound of Truth」のPVを作成していましたが、今作でもPVの撮影は行いますか?もし詳細が決まっていましたら教えてください。

ああ、あと2週間でビデオの撮影をするので、アルバムがリリースされる頃までには完成しているはずだよ。Parallelsのビデオを撮る予定なんだ。