DISC REVIEW
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LAの覆面ミクスチャー・ロック・バンド HOLLYWOODUNDEADの5thアルバムは、ゴリゴリのサウンドと攻撃的なラップ、そして涙腺を刺激するドラマチックなメロディと、バンドの持ち味を凝縮したかのような「CaliforniaDreaming」で幕開け。ハイテンションな楽曲だけではなく、テンポをぐっと抑えてダークな雰囲気に仕立てたナンバーや、ポップな歌メロや温かみのある有機的なアレンジ、分厚いバンド・サウンドが迫力満点のナンバーなど、バラエティに富んだ楽曲が並ぶ。前作で大胆に取り入れたEDMもひとつの武器として消化しつつ、全体的には過去最高にヘヴィなアルバムと言えるような内容だ。モダンなサウンドを好む若いリスナーはもちろん、古参のファンも納得だろう。 山本 真由