DISC REVIEW
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奇しくもバンド結成7周年のタイミングで、今年は7ヶ月連続配信リリースを行ったGEEKS。このニュー・アルバムは配信7曲+新曲7曲という構成で、過去の作品と比べて、新しい風が吹いたような空気を感じさせる。特に配信7曲は何にも縛られず、その都度自分たちのやりたいことを追求できたことも大きいに違いない。作品トータルでは、GEEKSらしいグッド・メロディが全編に散りばめられた仕上がり。また、バンジョーという新しい楽器の導入でトラディショナル感は強まり、重厚なコーラス・ワークもうまく溶け合い、シンガロングを誘発させる親密な楽曲がずらりと並んでいる。ノスタルジックな色合いを深めながら、キラキラした輝きを放つ曲調は、何度聴いても心に沁み込んでくるようだ。オールシーズン聴ける1枚。 荒金 良介