INTERVIEW
GEEKS
2016.07.06UPDATE
2016年07月号掲載
Member:エンドウ.(Vo/Gt)
Interviewer:荒金 良介
-初の映像作品『VERSUS FILM』が発売されます。2枚組の1枚目が2016年2月21日東京キネマ倶楽部にて行われたワンマン・ライヴ"WAVGLYPH COLOSSEO"、2枚目が特典映像の"ERO DVD BEYOND"。これは何と読めばいいんですか?
"エロDVDビヨンド"です(笑)。"いい感じにルーズなオマケ"という意味の頭文字ですね。ルーズが"L"じゃないところがポイントです。"エロ"と読ませたかったから(笑)。今までは商品ではなく、音源の特典として"オモシロ映像"を自分たちで作っていたんですよ。
-それを今回は出そうと?
はい。毎回リリースのたびにDVDを特典にして、それを観たいがためにお店で買う人もいたので。今回2枚組にしてもいいと言われたから、じゃあ、入れちゃおうと。
-2枚で合計3時間強の濃い内容で、とても楽しめました。
それは罪悪感しかないですね(笑)。頭だけちょっと観て、飛ばしていただければよかったんですけど。
-いやいや。それで、このタイミングで映像を出そうと思った理由は?
ワンマン・ライヴをやるし、そろそろ映像を出してもいいかなと。まぁ、僕らもキャリア8年になるので、出したい気持ちはありましたしね。
-ライヴだと、実際に現場に足を運べない人もいますからね。
そうなんですよ。僕らが勝手に感じてることだけど、GEEKSのファンは斜に構えている人が多いのかなと。寄せられる声を聞いても、ライヴに全然行ったことがないけど、"GEEKSが好きです!"と言ってくれる人もいるから。あと、アニメの流れで入ってきたファンも増えているので、それなら映像を出して、みんなに観てもらうのもありだなと。
-いろんなファン層がいることに対しては、どう感じてます?
はみ出した根暗な奴が多いのかなと(笑)。僕らの言動に賛同する連中は、なかなか一般層に交じって生きるのは大変だと思うんですよ。外から見たら、傷の舐め合いかもしれないけど、内側からすると、"お前もそう思っていたんだ!"って。そういう悲しいはみ出し者たちの教祖でありたいです(笑)。
-教祖ですか?
いや、思ってません(笑)。"僕らはみんな仲間だぜ!"みたいな音楽はやってないですからね。別にマイノリティに行こうとは思ってないんですけど。
-ワンマン・ライヴと特典映像を含め、エンターテイメント性に富んだ内容になってます。とりわけ特典映像を観て、メンバー同士こんなに仲良しなんだとビックリしました。
こないだもみんなでボーリングに行きましたからね。僕らが嫌いな"仲良し"は、チャラチャラしてる大学生みたいな奴らってことですよ。
-文化祭みたいなノリは嫌だと?
そうですね。僕らメンバーは仲良しだけど、絆とか、仲間なんて考えたことないし。
-では、ワンマン・ライヴの内容について聞きたいんですけど、2時間の大ボリュームですね。
ワンマンだし、1時間半だと物足りないかなと。僕らは2時間やらないとダメなのかなと思ってました。2時間やれば、みんなに喜んでもらえるだろうと。
-会場に東京キネマ倶楽部を選んだのは?
いろんな人たちを呼んで、ショーみたいなライヴをしたかったんですよ。円形ステージはいろんなことができるし、すごくいいハコだなと。
-ステージにある階段を使わずに、普通にステージ袖から登場しましたね。
階段降りて登場してくるバンドってダサくないですか(笑)? あの階段はほかのパフォーマーの方に使ってもらおうと。どこでやろうと、僕らはパンク・バンドですから。