DISC REVIEW
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今年はアメリカや台湾のフェスに出演し、海外ツアーも精力的にこなした彼ら。そして前作『PEDAGOGUE』から約1年ぶりになるニュー・アルバムが早速届いた。従来のシンプルなパンク・ロック/クラシック・ロックのエキスはそのままに、シンセの比重が増えたことで、よりカラフルでゴージャスな楽曲が並んでいる。メンバー4人全員がヴォーカル/コーラス・ワークを取れるのもバンドの強みで、重厚なハーモニーも曲調をより一層煌びやかなものにしている。また、美メロもブラッシュ・アップされ、ポピュラリティを高めた光彩感も大きな聴きどころだろう。アルバム後半にはTHE POGUESを彷彿とさせるアイリッシュ・パンク調の「PENNY BLACK」もあり、また違うバンドのルーツ的な側面も感じられる。 荒金 良介