DISC REVIEW
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大阪の6人組による2ndミニ・アルバム。彼らが掲げる"極上エレクトロ・ダンスロック・サウンド"をさらに推し進めたことを物語る4曲に加え、JAMIROQUAIの「Cosmic Girl」のカヴァーも収録。ギターがラウドに鳴る「MOVE」からファンキーなサウンドを巧みに消化した「Push me」へという冒頭の2曲の流れでバンドの進化をアピール。そして、「Cosmic Girl」を挟んでからのR&B調のバラードの「シンボル」、アンセミックな「The King」で成熟(というか本物の魅力)を印象づける全5曲は、確かに彼らが謳う"より本格派に、より革新的に"という表現がふさわしい。煌びやかなシンセやダンス・ビートも聴きどころにはちがいないが、その芯となる楽曲本来のクオリティの高さ、メロディ・センスをしっかりと感じ取りたい。 山口 智男