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INTERVIEW

FABLED NUMBER

2018.06.14UPDATE

2018年06月号掲載

FABLED NUMBER

メンバー:Eita(Gt/Vo) Taichi(Ba/Cho)

インタビュアー:杉江 由紀

すべてを賭けることで未来を切り拓こうとする、その姿勢はあまりに潔い。FABLED NUMBERが、今シーンに対して挑もうとしている闘いは、それくらいの強い気概を後ろ盾にしたものだと言えるだろう。昨年11月、メジャー・レーベルからの第2弾作品として彼らが発表したアルバム『THUNDER』から約半年。彼らがこのたび、メジャー初のシングルとして提示する『I Bet My Life(or Death)』には、明確な意志が音として凝縮されることになった。なお、初回限定盤には、今春に行われたツアー[2nd album"THUNDER"release tour 2017-2018 FINAL]を映像化したDVDが特典としてつくとのこと!


とにかくアッパーでお客さんたちと一緒にブチアガれる曲を目指した


-春に行われた全国ツアーのファイナル公演(2018年3月20日に開催された[2nd album"THUNDER"release tour 2017-2018 FINAL])が代官山UNITで行われた際、MCにて6月にFABLED NUMBERにとってのメジャー初シングル『I Bet My Life(or Death)』を出すことになった、との告知がされておりました。このバンドは派手に作り込んだEDM的なアプローチの楽曲から、アグレッシヴでラウドな要素を持った楽曲、はたまたシンプルな音で歌をじっくりと聴かせるものもあり、かなり幅広い音楽性を持っている印象です。だとすると、今回のFABLED NUMBERはシングルという限られたサイズの中で、自らの持つどのような面を切り札として出そうと考えていたのでしょうか。

Taichi:側面とか、どうこう以上にね。とにかく、アッパーでお客さんたちと一緒にブチアガれる曲。今回の僕たちが目指していたのはそこです。FABLED NUMBERは、ここまでずっとダンス・ミュージックというものを基盤にしてやってきていますし、メジャー・デビューをしてからの2枚(2017年2月リリースの1stアルバム『ILLUMINATE』と同年11月リリースの2ndアルバム『THUNDER』)は、まさにそっちの方向を意図的に推す形で、自分たちの好きなようにやっていたんですよ。ただ、"次はシングルや!"となった今回は、表題曲を新規の人たちが聴く可能性も出てくるやろうなと思って、そうすると最初にその曲を聴いた人にとっては"これがFABLED NUMBERの音なんやな"と受け取られることにもなるだろうから、そこに対するある種の覚悟も必要だなと考えたわけです。

-なるほど。どうやら、FABLED NUMBERはその覚悟を今回そのまま音に反映させていったことになるようですね。

Taichi:まぁ、そこに至るまではメンバー、所属事務所、レーベルのディレクターの三者で今までこんなに時間かけて話したことないで!? っていうくらい、深く話し合いましたし。要は、"結局のところ、どこの層に対して売っていくんや?"っていう議題について散々みんなで考えたんですよ。たしかにさっきおっしゃられたように、FABLED NUMBERは振り幅が広いというのも特徴のひとつなので、そこについてはここでひとまず一点に凝縮させよう、ということになったんです。具体的に言えば、"ラウド・ミュージックのシーンに思い切り突き刺していこうや!"というふうにね。

-だとすると、この表題曲「I Bet My Life(or Death)」はどのようなプロセスを経て作っていくことになったのでしょうか。

Taichi:まずは"じゃあ、どないすんねん?"というところから始まって、"俺らの人間性そのものがアッパーやねんから、曲もアッパーにするしかないやろ"という話になり、作業を始めたらこの曲が生まれてきました。もとを辿れば、インディーズ時代にはFABLED NUMBERとして洋楽ベースのラウド・ミュージックみたいな曲はよくやっていましたから、そういう曲を作ることは根本的に好きなんですよ。でも、そのころに作った曲たちが未だにすごくライヴで人気があるっていうことも、日頃からライヴをしていると常につきまとうことでもあるというか。

-"つきまとう"という表現をされるということは。その状況を、バンド側としてはあまり好ましく感じていないということですか?

Taichi:本心を偽らずに言えば、今後やっていきたいのはダンス・ミュージックの方やけども、ライヴでみんなから求められているのはラウド系の方やっていう現実があって、今回そこに対して自分たちの中ですごい苦悩をしたんですよ。だけど、あるときの話し合いでレーベルの人たちもはっきりとラウドの方を選んだんです。そこで改めてハッとした感じでしたね。"そうか。売り手側の意見をしっかりと汲んでいかなあかんときがついに来たわ、このメジャーの世界で"と。

-FABLED NUMBERは自分たちだけで動いているわけではない、ということを前提にして意を決されたのですね。

Taichi:うん、まさにそういうことです。周りからの意見を聞かないままやっていって、怖いのはバンドの勢いが右肩下がりになっていくことなんですよ。好きなことだけをやり続けて花開くのを待つ、っていうのが成功することはあるでしょうけどね。それはそれで、"花が開くのはいつやねん!"ということになる(笑)。そんなに悠長に待っていることもできへんし、時間も待っていてはくれない。それやったら、自分たちが"こうしたい"と思っていることを今後ちゃんとやれるようにするために、今回は最高にアッパーな曲を作ってそれをバンドにとっての起爆剤にしてやろう! ということだったんです。

-たしかに、「I Bet My Life(or Death)」は最高にアッパーで強烈な躍動感を持つインパクトの強い楽曲へと仕上がりましたね。

Taichi:曲ができてみて、自分でも思いましたよ。"こっちもめちゃくちゃ好きやわ!"って(笑)。結局、こういうのもやっぱり性に合っているんでしょうね。そんなわけで、「I Bet My Life(or Death)」は満場一致で表題曲にすることが決まった曲なので、このシングル『I Bet My Life(or Death)』自体を僕らは自信をもって発表できます。