DISC REVIEW
-
"スクリーモ"というジャンルにカテゴライズされることを嫌っているだけあって、作品毎に明確なコンセプトを持たせ、徹底した世界観と普遍的で美麗なメロディで我々を魅了し続けてきた異端児。今作は6曲入りのEPなのだが、1曲中の情報量がハンパじゃなく、どうしたらこんな曲構成が浮かぶのか本当に謎だし、でも最終的にはしっかりまとまっていて、メロディは普遍的で美麗で......。なんともスリリングな音楽体験をさせてくれる、一筋縄ではいかないバンドだなぁと、改めて感心してしまう。まさにALESANAのディケイドが凝縮された記念碑的な作品と言えるだろう。曲のタイプは全て違うが、特にキャッチーな歌メロと怒涛の速弾きギター・ソロが際立つ「Deja Vu All over Again」には一聴き惚れしてしまった。 KAORU