DISC REVIEW
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2011年に本国デビューをし、翌年には日本デビューも果たしたオーストラリアの5人組、TONIGHT ALIVEが2ndアルバムをリリース。作曲期間は2年にも及び、収録されている楽曲も定期的なツアーの合間に作られたものがほとんどのようだ。それもあってか、キャリアのあるバンドとの共演を数多くこなした力強さが作り出した、無理な背伸び感のない等身大のエモ・サウンドが冴え渡る。キュートでありながらも常に憂いを纏うJennaのヴォーカルと、それをバックからしっかりと支える楽器隊の奏でる音色は5人の信頼関係そのもののようだ。歌詞はJennaのパーソナルな部分に触れていたり、とてもシリアスな内容の歌詞もあるとのことで、詞曲共に彼らの人間性に迫る作品とも言えよう。 沖 さやこ