INTERVIEW
TONIGHT ALIVE
2015.02.17UPDATE
2015年03月号掲載
Member:Jenna McDougall (Vo) Whakaio Taahi (Gt)
Interviewer:山口 智男
-今回はYELLOWCARD、ONE OK ROCKと共演する"Ten Hundred Miles Tour 2015"での来日ですが、すでに名古屋と大阪でライヴをやってみていかがでしたか?
Jenna McDougall(以下J):最高だった! 日本でのライヴってアーティストが夢見るような環境なの。お客さんはいつも盛り上がってくれるし、バンドを知っていても知らなくても、ライヴに集中しながら楽しんでくれる。日本には何度でも来たいわ。
Whakaio Taahi(以下W):YELLOWCARDもONE OK ROCKもこれまで一緒にツアーしてきたからもう友達なんだ。そういうバンドとツアーすると、単なるツアー以上のものになる。バックステージでもそれぞれの楽屋を行き来したりしながら特別な空気が流れてる。みんなに仲間意識がすごくあるんだ。
-ONE OK ROCKとは去年、ヨーロッパで10本ぐらい一緒にやったんでしたっけ?
W:(日本語で)ハイ、ソウデスネ(笑)。YELLOWCARDとツアーしたのは......。
J:Warped Tourだったっけ?
W:The Bamboozle Festivalでも一緒じゃなかった? えっと、たぶん初めてツアーしたのはアメリカのWarped Tourだったと思う。たしか彼らがヘッドライナーを務めてたんだ。そのときから仲良くしてもらってて、中でもSean Mackin(Violin / Vo)はね、あんなにいい人はいないっていうぐらいナイスガイなんだ。本当にオープンだし、フレンドリーだし、誰とでも友達になれる温かさを持ってるんだ。もちろん、YELLOWCARDはメンバー全員とそういう付き合いをしているんだけどね。別々にツアーしていてもちょくちょく出くわすことも多いし、シアトルでライヴをやると、Seanはたいてい観に来てくれるし、一緒にツアーしてなくてもなんだかんだ付き合いがあるんだ。
-SeanはYELLOWCARDが活動休止している間、セールスマンをやっていたそうですね。
W:(日本語で)ハイ。車のセールスマンをやってたんだよね。他のメンバーもちゃんとした仕事についてたみたいだよ。だから再結成したとき、みんな超ハッピーで、ステージでもハジけてみたいだね(笑)。
-WhakaioとJennaもバンドが軌道に乗るまではアルバイトしていたんですか?
J:1年半とか1年ぐらい前はツアーの合間にバイトしてた。高校を卒業してからバンドを始めるまでの間はコーヒー・ショップでバリスタもやってたわ。WhakaioなんてToys"R"Usでマネージャーをやっていたのよ(笑)。見習いからどんどん出世していったんだけど、バンドが忙しくなって、バイトを辞めなきゃいけなくなったときも、辞めないでくれって引き止められたのよ。未だに戻ってきてくれって言われてるのよね?
W:もう戻らないよ(照)。
-へぇ。そのまま出世コースを歩んでみようかなんて誘惑にはかられなかったんですか?
W:ないない。それはないって(笑)。だって、ずっとクリエイティヴなことに携わりたいと思ってたからね。まぁ、そういうクリエティヴな考えを持っているからこそToys"R"Usで重宝されたってところはあるかもしれないけど、音楽をやっていきたかったからね。
J:私たちにとってアルバイトはあくまでも1stアルバムのレコーディングとツアーの資金作りのためにやってたことだったから、長期の仕事と考えたことはなかったわ。
W:会社勤めして成功したいと考える人もいると思うけど、僕自身はたとえ貧乏でも音楽を続けると早いうちから決めてたし、実際、こうして世界中をツアーしながらいろいろな体験してみて、こういう生活のほうがずっといい、自分には合っていると思うしね。
-13年9月『The Other Side』をリリースしてからずっとツアーしているような印象があるけど、休みってあったんですか?
W:ツアーの合間合間に休みと言えるものはあったけど、すでに次のアルバムに向けて曲作りしているから、僕らふたりはそういうときもずっと作業してたんだ。3月にはレコーディングを始めるんだよ。
J:そういう意味では、身体を休めることはできても頭を休める時間はなかった。それに常に、次はどこを目指すか考えているから、家にいるときも頭は回転しているし。次のアルバムをリリースしたタイミングでワールド・ツアーに出ようと思っているんだけど、それが終わったらようやく休めるかな。だから休暇が取れるとしたら来年の今ごろくらいね。
-やりたいことをやっているわけだから毎日、楽しいとは思うんですけど、ツアー中、さすがにしんどいと思うときもあるんじゃないですか?
W:もちろん、あるよ。身体がしんどいときはある。
J:長期間、ツアーしていると、食生活も乱れるし、四六時中、顔を突き合わせていると、いい加減、わーってなるときもある。あるんだけど、私たちってメンバーはもちろん、クルーも含め、全員が親友なのよ。だから、そんなふうになってもお互いに気を遣い合えるのよね。最近は、そういうときはそっとしておいたほうがいいとか、助けてあげた方がいいとかわかってきた。そういう経験を重ねる中で、もともと仲良しだった5人の絆はより強いものになったんじゃないかしら。
-食生活が乱れるという話が出ましたけど、食生活という意味でベストとワーストってどこですか?
J:面白いのは、イギリスでもアメリカでも町によって全然違うのよね。ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークみたいな大都会なら選択肢がいろいろあるから問題はない。困るのはどの国でも中部に行ったとき。ほとんどファスト・フードだけになってしまうから、そんなときは我慢するしかない。Cameron Adler(Ba)と私は野菜とフルーツだけで過ごすのよ。メンバーの中にはベジタリアンふたりとビーガンひとりがいて、私は穀物アレルギーがあるから大変なこともあるんだけど、ツアー中はあまり厳密になりすぎないで、場合によっては妥協も必要よね。日本はフレッシュな食べ物がいっぱいあるから嬉しいわ。
W:日本食で1番好きなのは餃子だよ。
J:餃子ってもともと、中国料理なんでしょ?
W:でも、日本のほうが断然いいね。今晩も食べたいな(笑)。
-焼き餃子、揚げ餃子、蒸し餃子、水餃子いろいろあるけど、どれが1番好き? っていうか、そんなことはどうでもいいか(笑)。
W:やっぱり焼き餃子だな。