INTERVIEW
TONIGHT ALIVE
2015.02.17UPDATE
2015年03月号掲載
Member:Jenna McDougall (Vo) Whakaio Taahi (Gt)
Interviewer:山口 智男
-それはさておき、要するにツアー・バンドとしても成長しているということですね?
W:僕たちは現状に満足するバンドではない。常に進化していきたいんだ。だから、ツアーごとに成長していると思うよ。さまざまなバンドと共演することで、いろいろ吸収しているし、演奏テクニックだって上達しているし。
J:そうね。今の状況にはもちろん感謝しているけど、100%満足しているわけではない。常に気持ちは未来に向かっているのよ。
-ところで、去年、"アメイジング・スパイダーマン2"に提供した「The Edge」という新曲は書き下ろしたものだったんですか?
W:そう、あの映画のために書き下ろしたんだ。Sony Australiaのマーケティング担当者が持ってきた話で、もともと、オーストラリア版のサントラだけに入る予定だったんだけど、イギリスとニュージーランド、それとおそらくアイルランド版のサントラにも入ったんだ。そんな機会に参加させてもらうなんて、とても光栄なことだよ。
J:自分たちの経験ではなく、映画の内容に合わせて曲を作るって経験は初めてだったからそれも面白かったわ。ストーリーについては、ほんの少ししか聞かせてもらえなかったんだけど、それを自分たちなりに解釈して、私は女だから(ヒロインの)Gwen Stacyの視点で歌詞を書いてみた。スパイダーマンはGwenと約束したことを、最終的に破ってしまうんだけど、そういうことって普遍的なテーマだから、誰でも共感できる曲になったと思うわ。
-「The Edge」で挑戦した曲作りは今後、自分たちの曲作りに反映されそうですか?
J:そうね。楽しい体験だったから。
W:自分たちの体験を基に曲を作るときはゼロからのスタートだけど、歌詞の内容、曲調ともにテーマが決まっていたほうが書きやすいと思ったよ。実はサントラに提供する候補曲として3、4曲書いたんだけど、「The Edge」は半日で書き上げた。すごく自然にできあがったんだ。
J:今、新しいアルバムの曲作りをしているんだけど"もし、こうだったら?"という視点や他の人の経験を基に"それが自分だったら?"という視点で何曲か書いているのよ。とても楽しいわ。
-新作はどんな作品になりそうですか? あるいはどんな作品にしたい、と?
W:それが大変なことになっているんだ(笑)。もう長いこと取り組んでいるんだけど、作っているうちにもともと、向かっていた方向と変わってきたんだ。最初、Jennaと僕で14曲作って、それをオーストラリアのレーベルに聴いてもらったんだけど、ポジティヴな反応が返ってくると思いきや、ポジティヴはポジティヴだったんだけど、"もしかしたら前作とあまり変わらないんじゃないか"って言われてね。それならということで、そこからバンド外のソングライターとコラボレーションして、曲の作り方をいつもやっているやり方と変えてみたり、新しいサウンドを試してみたり、曲をフレッシュなものにするためいろいろ挑戦してみた。"常に一歩先を行くってことをモットーにやってきたのにアルバムで停滞したらおかしいだろう"って思ったんだ。確かに同じようなアルバムって作りやすいけど、もっと違うものにしたいと思ったから、自分たちに鞭打って、改めて曲作りに取り組んだ結果、これまでと違う最高傑作といえるものになりそうなんだ。
J:38曲作った中から選ぶのよ。今から興奮しているわ。もともと、ダークでヘヴィなアルバムにしたいと私は考えていたんだけど、音楽はよりメロディックに、歌詞はよりスピリチュアルになっている。自然とそういうふうになっていったのよね。
W:どんな作品になるか僕自身、楽しみなんだ(笑)。
-お話を聞いていたら、新作がますます楽しみになってきました。いつごろリリースできたらいいと考えていますか?
W:今年の年末ぐらいにリリースできたらいいんだけどね!