今日はこれぞ夏日と言いたくなる快晴である。雲ひとつない・・とまでは行かないが8月に相応しい青空がスタジアム一面に広がっている。そんな中、青空が一番似合うと言いたくなるアーティスト、THE ALL-AMERICAN REJECTSが登場する。
まずは前作『Move Along』からのアップテンポで爽やかな「Dirty Little Secret」でスタート。気持ちいい!まさにカラッとしたMARINE STAGEは彼らのためにあるようにすら感じさせる。ヴォーカルのTysonは上半身裸に赤色のスキニーという自分大好きそうなファッションがサイコーだ。
初日のMARINE STAGEに出演したBOYS LIKE GIRLSより演奏もしっかりしており、安心して聴いていられる。他のアーティストがハロー!トーキョー!!と叫ぶ中、Tysonは、ハロー!チバー!!と律儀に叫ぶあたり、なんだか微笑ましい。
そしてマザー!ファッカー!というスクリームに続き「Fallin’ Apart」へ突入。その後、日本のファンの中でも1,2の人気を誇る「I Wanna」も演奏。まだスタジアムは半分ばかりであったが、みんな思い思いにリズムに乗って踊って、Tysonと一緒に歌っている。スタジアムには引っ切り無しにお客さんが入場し続けており最終的には彼らのライヴが終わる頃には、始まったときに比べ3割以上お客さんが増えていたのではないだろうか。それから初期の名曲である「My Paper Heart」やアコースティックで哀愁漂う「Mona Lisa」、ピアノの物悲しいメロディが印象的な「It Ends Tonight」とミドルテンポやスローな曲で一旦観客をクールダウンさせる。それから再び「Real World」でギアを2段階ほど上げてくる。この曲の強力なフックのあるメロディはスタジアムという大きな会場で聴くとさらに引き立つようだ。
彼らの曲たちを聴いているとホントに名曲が揃っているバンドだと強く感じさせられる。
最後はビルボート・チャート最高位4位を記録した彼らの最大のヒット・ソングの1つ「Gives You Hell」。この曲はWEEZERなどの古き良きパワーポップ、ギターポップ的なエッセンスと彼らの持つポップネスが絶妙にブレンドされた名曲だ。彼らのファンも、初めて聴いた観客も、そこに居合わせたほとんどすべてのものにTHE ALL-AMERICAN REJECTSというバンド名を彼らの記憶に刻み込むことができたのではないだろうか。
ムラオカ
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