BLGからそのままアリーナ席でSAOSINの登場を待っていた。
容赦なくスタジアム照りつける真夏の太陽。熱い・・・。文字通りの炎天下である。
午後1時と言えば、日本で一番日差しが強い時間じゃないか。
そんな風に地味に暑さと格闘している中、いよいよ我らがSAOSINの登場。TASTE OF CHAOS、東京単独公演とこなしてきて、これが彼らにとってもう三度目の来日公演となるわけだけれど、熱狂的なファンが多いバンドだからアリーナ前方の密度はもの凄く高い。
楽器隊の安定感はさすがである。大きな会場にも怯むことなく、ヘヴィでダイナミックなありのままのバンドのサウンドを僕たちにぶつけてくる。髪をドレッドにしたヴォーカルのCove ReberはまるでRAGE AGAINST THE MACHINEのZack de la Rochaのようである。見るからに風格が増している。Coveはステージ上をバッタバッタと飛びまわり、走り、「Juuuump!!」と叫んでオーディエンスを煽る。しかしアクションが大きすぎて「Voices」の高音パートなどの聴き所を歌ってくれなかったのが少し残念だった。
バラード「You're Not Alone」でのサビでの大合唱はぞくぞくとしたし、間もなくリリースされる待望のセカンド・アルバム『In Search of Solid Ground』からプレイした新曲も、優雅で美しい良い楽曲だった。これは新作が楽しみ。 パフォーマンスの豪快さで魅せるバンドでは決してないので、次回の来日までに曲の雰囲気に合わせた見せ方を学んでくれることに期待したい。
TETU★KID
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