今年でめでたく10周年を迎えたサマーソニック、初の3days開催である。初日である8月7日(金)、メインステージの初っ端を任されたのはマサチューセッツ出身の4人組、BOYS LIKE GIRLSだ。 本国ではファースト・アルバムが発売されるなり瞬く間に人気に火がつき、勢いに乗っているBLGは、サマソニ3日間のスタートにはもってこいのバンドだと言えるだろう。
新曲「Love Drunk」からショウがスタート。すでにMySpaceでチェックしているファンはもちろんのだが、彼らのキャッチーで耳馴染みの良いメロディは、会場のオーディエンスを早くも動かしていた。 落ち着いた「Hero / Heroine」を聴かせた後は、「Five Minutes To Midnight」、「Daance Hall Drug」とフックの効いた楽曲で会場を沸かせてくれる。途中、ヴォーカルのMartin Johnsonが「サークルピットを作ってくれ!」と手をぐるぐるさせれば、アリーナ前方のキッズは彼の真似をして手をぐるぐる…。それを見たMartinは苦笑いしていたけれど、そういうことも全て包み込んでしまうほどのあったかい空気が会場に広がっていた。「Heels Over Head」の後は、アコースティック・ギターに持ち替え「Thunder」を歌い上げる。最後は「愛してるよ!」と会場にお礼を言って、彼らの代表曲「The Great Escape」をプレイ。Martinは客席まで降り、オーディエンスの興奮は最高潮に!
演奏後も、ステージを去る最後の瞬間までオーディエンスにお礼を言っていた。過酷なツアーをこなしてきた賜物であろう安定した演奏力、ファンを大切にする姿勢、そこに若いバンドらしい勢いが加わった、素敵なショーだった。そんな彼らのステージを見て、数年前の同じステージで見たTHE ALL AMERICAN REJECTSの姿が被ったのは私だけだろうか。次に彼らが戻ってくる時は、きっともっとビッグなバンドになっているはずだ。
YAMO
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