「メタル・ミーツ・ニューレイヴ」という独特なサウンドでここ日本でも高い人気を獲得しているENTER SHIKARIがメタルステージの4番手として登場!!これまでPUNKSPRING08やSUMMER SONIC07などと何度も来日している彼らだが、シーンに衝撃を与えた『Take To The Skies』から約2年ぶりにリリースされた最新作『Common Dreads』を引っ提げての凱旋!
ENTER SHIKARIをあまり聴いたことのない興味本位のファンもいくらかいたかもしれないが、フロアには予想以上の多くのキッズで埋め尽くされていた。 SEと歓声が共鳴する中、ヴォーカルRouは緩い感じのジャージ姿で、ドラムのRobは宿泊しているホテルからくすねてきたのか、なんと浴衣姿で登場。
最新作の「Solidarity」からライヴが始まる。キラキラな電子音にのめり込む重低音の効いたグルーヴに、キッズはモッシュ・モッシュ!2曲目『No Sssweat』では、サビのパートになるとキッズはダンス・ダンス!Rouは「ワタシタチハエンターシカリデス」、「イギリスカラキマシタ」などど、かたこと日本語を披露して会場を沸かす。そんな穏やかな雰囲気をぶち壊すようにシャウトで曲紹介した後に「Step Up」、「Antwerpen 」、「Havoc B」などと最新作『Common Dreads』よりライヴで激盛り上がりそうな楽曲を惜しみもなく披露。前方にいた人はもちろんお祭り騒ぎであったが、後方にいた興味本位で観戦していた人も届けられるグルーヴに身を任せていた。「Mothership 」、「The Jester」、「Juggernauts」と新旧織り交ぜ、披露されていった後に最大のハイライトを迎える。激ロックでもヘヴィロテになっているアンセム「Sorry You're Not a Winner」である。待ってましたの如く、フロアは戦場と化し、ハーコーダンスのオンパレード!後ろの方からでは確認できなかったが、人伝えの話だと巨大なピラミッドも完成していたそうだ。
「Enter Shikari」でラストを飾った全10曲の45分間。最新作のおいしい所、そして前作の名曲を織り交ぜたすばらしいパフォーマンスであったが、願わくば曲と曲の間のダルダル感はなんとかして欲しいものだ。あればなければもっといいライヴだったのだが・・。
吉野 将志
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