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LIVE REPORT

SUMMER SONIC 2010|ATARI TEENAGE RIOT

2010.08.08 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer MAY-E


DEADMAU5のキャンセルに伴い、急遽ダンスステージへの出演が決定したATARI TEENAGE RIOT。MCのCarl Crackが急逝した01年から活動休止状態にあったが、今年5月にオランダ・アムステルダムで復活ライヴを行ったばかりのドイツ出身の伝説的デジタル・ハードコア・バンドだ。
このサプライズに狂喜したデジタル・サウンドマニアも多かったはず。SUMMER SONIC10の深夜枠MIDNIGHT SONICに出演しており、さらにその前日にも恵比寿リキッドルームで単独公演を行っていたので、つまり東京での3夜連続ライヴということになる。その影響もあってか、ダンスステージの客入りは大盛況とまではいかなかったが、会場内の熱気は相当に凄かった。

「Activate!」でスタートするなり、破壊的なデジタル・サウンドが会場を支配。耳を劈くノイジーな感触と、高速ブレイクビーツが身体をえぐるように襲いかかる。初期ナンバー「Into The Death」では、Alec Empireも倒れ込むような激しいアクションを見せながら煽りまくり、オーディエンスもモッシュなノリでそれに応えていた。サウンドもパフォーマンスも、全てが攻撃的。代表曲「Atari Teenage Riot」での一体感や、Speed!コールが沸き起こった「Speed」と、最後まで容赦のないビートとノイズの攻撃が続くが、ステージもフロアも一瞬たりとも勢いを失うことのないまま、ラストは「Start The Riot!」で大歓声と共に幕を閉じた。10年というブランクを全く感じさせない、壮絶なまでにエネルギッシュなライヴだった。ATRの今後の動向に期待したい。

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