DISC REVIEW
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DHRの総帥ことAlec Empire率いるATARI TEENAGE RIOT。90年代に行ってきた攻撃的なアジテート、カオスなサウンドを誇示するといった役目は、既に彼等が行うべきパフォーマンスではない。2010年の復活後、第2弾となるニュー・アルバムである本作は、オリジネイターであるATRにしか作り出すことが出来ないであろうテクノロジーを駆使したテクノよりなデジタル・ ハードコア・サウンドが全編を支配している。MCの交代劇は、サウンド面には何らマイナス点はない。勿論、DHRらしいシャウトや凶悪なノイズ、ディストーション・サウンドも満載。Nic Endoがデザインを手掛けたパンクなスカルTシャツ付盤も限定数販売。デストローイ!!! 藤崎 実