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INTERVIEW

DIR EN GREY

2009.12.05UPDATE

DIR EN GREY

Member:Die(Gt)

Interviewer:KAORU

-ニュー・シングルについて伺う前に、10月にリリースされたミュージック・クリップ集『AVERAGE BLASPHEMY』についてお聞きします。常に映像面でも、斬新で独特な世界観を表現しているDIR EN GREYのミュージック・クリップ集ですから、衝撃的な作品になっていますね。改めて作品をご覧になって、Dieさん的に見所は?

「Agitated Screams of Maggots」と「CLEVER SLEAZOID」と「RED SOIL」だけ、監督が違うんですよね。他の曲は、昔からずっとやってくれていて自分達を知り尽くしている監督で。監督による違いが出ていて面白いと思います。

-撮影において印象に残っていることなどは?

「CLEVER SLEAZOID」では、本物のゴキブリが出てきたんですよ。マダガスカル島の、マダガスカルゴキブリ。それをステージ上に這わせて演奏したんですけど、そこらへんで踏み潰されているんですよ。ゴキブリって、近付いてくるじゃないですか。俺のとこに来るな~っていう感じで(笑)。虫が嫌いなんで大変でした(笑)。

-「Agitated Screams of Maggots」を初めて観た時はびっくりしました。クリップを手がけたアニメーション作家の黒坂圭太さんが『AVERAGE BLASPHEMY』のジャケットのアートワークも手掛けていらっしゃるわけですが、なぜ黒坂さんにオファーされたのでしょうか?

クリップの時もそうだけど、黒坂さんにはこちらから注文をしないんですよ。曲を聴いてもらって、感じてもらったイメージで作品を作ってもらっている。それで、この作品は、ミュージック・クリップの集合体なので、特定のイメージっていうのはないと思うんですよね。だから、ミュージック・クリップ集全体を観てもらった時の黒坂さんのイメージをジャケットにしてもらったら面白いんじゃないかということで。

-さて、この『AVERAGE BLASPHEMY』の他にも、今年は『A KNOT OF』、『TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN』、ファンクラブ限定の『TOUR09 FEAST OF Ⅴ SENSES』と、立て続けにDVD作品が世に送り込まれていますが、ファンにとっては嬉しいことだと思います。

ファンクラブ限定DVDは、小さいライヴハウスを廻った時のも入っているし、男性限定ライヴも入っているし、普段とは全然違うものになっていますね。あとは、ツアー毎にシチュエーションが変わって、照明なり演出っていうのも自分達で詰めていって変えているから、その時のツアーでしか見ることの出来ない演出が収められています。

-では、12月2日にリリースされたニュー・シングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」についてお伺いします。個人的に2009年のベスト5に入るくらい、いや、ベスト3に入る位かっこいいなと感じて。本当に素晴らしい曲だと思いました!もし私がDIR EN GREYを聴いたことがない人に対して、一番初めに聴かせる曲はなんだろう?と考えたら、絶対に「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」だと思います。この曲の制作にはいつ頃から取り掛かったのですか?

いつだったかな?ずっとスタジオに入っている気がするから忘れてしまうんですよ(笑)。6月のヨーロッパ・ツアーが終わってからかな?夏に作業をしていたと思う。

-「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」の制作で、苦労した点などはありますか?

細かいところで言うと、楽器陣のチューニングかな。今までにない方法の変則チューニングで、かなり下げてやったんですよ。レコーディングに臨む時に、どういう音作りにしていくのかを考えているのは楽しんでいましたね。アルバム『UROBOROS』の時とは違う考え方でやらなきゃいけなかったので。

-チューニングをかなり下げたと仰いましたが、どのくらい下げているのですか?

最近の基本のチューニングは6弦がC#なんですよ。それをA#まで下げました。今作っている曲は、それよりも下げてたりするんです。俺のパートだけは、他の弦がそこからまた違うチューニングになっていたりします。