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COLUMN

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第壱回

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第壱回

インタビュアー:荒金 良介 Photo by 石原 慎

日高 央(THE STARBEMS)がラウドロック・シーンを賑わすバンドマンとガチで語り合う、その名も"激トーク"!日高と親交の深い、もしくは彼が注目するバンドマンをゲストに迎え、"激ロックの読者にぜひ聴いて欲しい1枚"として、お互いが1枚オススメのCDを紹介しあい、音楽談義に花を咲かせる熱いロック対談だ。記念すべき第1回目の対談相手は、10-FEETのTAKUMA。音楽の目覚めである少年時代からバンド結成の流れも網羅する内容は必見!

-今回は記念すべき第1回目です。

日高:今回はTAKUMAさんを迎えて、激ロック読者にお薦めの音楽を叩きつけようと。まずTAKUMA少年の音楽の入り口は?

TAKUMA:METALLICA、MEGADETHちゃうかなあ。

日高:いわゆるANTHRAX、SLAYERの四天王は俺が高校、大学の頃だから。(METALLICAは)『Black Album』から?

TAKUMA:そうっすね。MEGADETHはお爺ちゃんが上向いてるジャケで。

-『Countdown To Extinction』のことですね。

日高:普通は高校生、そこいかないでしょ?

TAKUMA:田舎でしたからね。

日高:モテそうなロックにいかなかったんだ? スラッシュの中ではANTHRAXは好きだったなあ。

TAKUMA:メタルの中でANTHRAXは遅かったですね。少しオチャレでしたよね? 横ノリの匂いがしたし。ANTHRAX、UGLY KID JOEは余裕がありましたよね(笑)。

日高:スケーターなんだよね。京都の田舎町ではMETALLICAの方がサグい感じがしたと?

TAKUMA:当時は滋賀県にいたんですよ。京都と滋賀の間の比叡山にいて、その後はずっと京都なんですけど。比叡山はメタルに汚染されてて、おまえもこれ聴けって言われて。その前はX JAPAN、ZIGGY、BOØWY、KATZEとか聴いてて、高校の頃にメタルを知りました。ZIGGY聴いてたら、友達が"Michael Monroeどう?"って。

日高:それいいね。俺も友達の兄ちゃんからTHE BEATLESのベストを借りて、アナログをカセットにダビングして聴いたり、友達と一緒にコピーしてたから。当時METALLICAはいなかったから、DEEP PURPLEの「Highway Star」のソロをひたすら練習したりね。小林克己さんの"ロックギター教室"というカリスマ的な教則本があって、それを奪い合って練習してた。TAKUMAの時代はタブ譜はあったでしょ?

TAKUMA:みんなタブ譜を見てやってました。実は僕、タブ譜読めないんですけど。

日高:耳コピ派?

TAKUMA:はい、読んでやったことないです。だから、指の動きがヘンなんですよ。

日高:その方が後々うまくなったりするからね。

TAKUMA:いやいや、大変ですって。これだけはやめた方がいい。最近、小指の練習してます。

日高:まずMETALLICAのどこに引かれたの?

TAKUMA:ヘヴィメタル的要素に引っ張られたというより、『Black Album』はバングラデシュ・ノリに引かれたというか。

-バングラデシュ・ノリ(笑)!

TAKUMA:民族調のアラビアンとかアフリカンな感じ......シタールも使ったりして、ヴォーカルもわりと太くてちゃんと歌ってる。そこがかっこ良くて。

日高:あのアルバムからBPMは遅くなったもんね。GUNS N' ROSESとかそっちにいった方がモテそうだけど?

TAKUMA:GUNS N' ROSESは邦楽聴いてる人も聴く感じだったから、ヘソ曲がりなんで、みんなが聴くものは聴かなくて。だから、Michael Monroeは聴くけど、HANOI ROCKSは聴いてないし、GUNS N' ROSESも大学行ってから聴きました。

日高:じゃあ、モテなかった?

TAKUMA:ほんとにモテなかったです。まず長髪がモテない。

日高:えっ、長髪だったの?

TAKUMA:バリバリ。大学からですけど。

日高:最初は完全にメタラー?

TAKUMA:メタルと、THE CLASH、GREEN DAY、Hi-STANDARD......10-FEETの前身バンドではSEPULTURAのコピー・バンドをやってました。ベース/ヴォーカルで『Chaos A.D.』をほぼ全曲ライヴでやってました。

日高:SEPULTURAはなかなかいないでしょ?

TAKUMA:あのときがいちばん楽器うまかったですね。ギター、ベース、ドラムもやってましたから。

日高:意外(笑)。その経験はその後の曲作りにも役立ってるでしょ?

TAKUMA:だから、ベースとドラムを打ち込んで、ギター弾いて歌を入れまでプリプロもやってましたからね。

日高:これは嫌味じゃなく、今は女子も聴ける、爽やかさもありつつ泥臭さもある真っ当なパンク・バンドだけど、そんなアンダーグラウンド・ヘヴィ・メタルが出自だとは誰も思わないよね?

TAKUMA:そうでしょうね。最近はメタルっぽいリフも少なくなってますからね。

日高:レゲエ、スカっぽいルーツはいつから?

TAKUMA:大学時代はメタル以外みんな全員死ねっ!と思ってて。

日高:ははははは。