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LIVE REPORT

LEONAIR

2024.04.05 @GARRET udagawa

Writer : フジジュン Photographer:SHUN ITABA

"LEONAIRは2020年にコロナ禍で結成して、4年間活動を続けてきました。みなさんの前で歌える機会はすごく少なかったけど、こうして1stワンマンを成功できたのは、みなさんのおかげです!"

ライヴ終盤、H14(Vo)が感謝と喜びを噛みしめるように、オーディエンスに告げた。2020年コロナ禍で結成、2021年始動。敏腕ライヴDJとして活動するDJ Mass MAD Izm*(DJ)がリーダーを務め、そのキャリアのすべてを注いだ4人組ドラムレス・ミクスチャー・バンド、LEONAIRが、[1st ONEMAN LIVE "LA VIDA LOCA"]東京公演を5thシングルEP『Capítulo II』発売日に開催。初ワンマンとは思えない堂々としたステージングで、フロアを埋める観客を魅了した。

会場の照明が落ち、最初に始まったのはDJ Mass MAD Izm* feat. H14での彼が手掛けた"beatmania"曲(音楽ゲーム"beatmania"への提供曲)のみで構成するオープニング・アクト。DJとして名を馳せる彼によるLEONAIRにも通底するダンス・ミュージックで、これだけのために来る価値がある"ビーマニ(beatmania)"ファンにとってたまらないスペシャル・ライヴである。突き上げるダンス・ビートにオーディエンスが身体を揺らし、迫り来る音像と、スクリーンに映る日本屈指のVJユニット HEART BOMBによる映像世界でフロアの世界観を作り上げると、いよいよステージにLEONAIRのメンバー4人が登場。「Platform」でライヴが本格スタートすると、H14の美声にオーディエンスから歓喜の声が上がる。

DJ Mass MAD Izm*のクールなトラックに、B36(Gt)とKANON(Ba)が豊かな表情を乗せ、日本語と英語とスペイン語のトリリンガルなリリックを操るH14が圧倒的存在感と表現力を持つヴォーカルで、楽曲世界を丁寧に構築。DJ Massの切れ味鋭いスクラッチも効果的な、独創的なミクスチャー・サウンドで圧倒するLEONAIR。

当日リリースされたばかりのシングルEP『Capítulo II』に収録された「ATACi TOXiC」でH14が甘い毒を振りまいてオーディエンスを魅了して、アップテンポな「SWIMMING」や「VAMOS」でブチアゲた前半戦は、「Milky Way」のイントロに歓声が起きるなど、初ワンマンと思えない盛り上がりを見せる。

短い挨拶から、"今日はまだ発表していない新曲もたくさん披露しようと思ってるので、最後までついて来てくれますか?"とH14が告げ、始まった曲は未発表曲「Sweet Obsession」。LEONAIRの最新型を見せた中盤戦では、"俺も交ぜてよ!"とRED ORCAの来門(Vo)が乱入し、最新作から彼がフィーチャリングで参加した曲である「Hell Yeah」を披露。H14と来門のツイン・ヴォーカルが勢いとドライヴ感を生むアッパーなパーティー・チューンが、フロアに強烈な熱気を生む。

さらに"渋谷、一緒にマッシュアップしてこうぜ!"と来門が叫び、RED ORCA「ORCA FORCE」をセッション。来門が去ったあとも熱気冷めやらぬフロアに「Anger」でエネルギッシュなヴォーカルとサウンドを放つと、「SPARKLE」では小林亮輔(a crowd of rebellion/Vo/Gt)がステージに登場。H14と息の合った美しいユニゾンを聴かせ、ステージに華を添えると共に、LEONAIRの違った側面を見せた。

"矢継ぎ早にやりすぎた"とDJ MassがMCで語るほど続け様に楽曲を披露したあとのMCでは、もともとはヴォーカルとしても活躍する予定だったB36について話し、"なかなか美声を披露する機会もなかったから"と、B36がメイン・ヴォーカルを取るアーバンなポップ・チューン「Across the Night」が始まる。変幻自在なH14のヴォーカル・スタイルやジャンルレスな音楽性を含め、LEONAIRのまだ見ぬ無限の可能性には驚かされるばかりだった。

壮大なR&Bバラード・ソング「She's Criminal」を歌い上げると、オーディエンスへの感謝を告げ、"やっとみなさんの前で、この曲を歌うことができます"と始まったラスト・ソングは、LEONAIRの1stソングであり、代表曲と言える「blue skirt」。"響けlast song"と願いや気持ちをたっぷり込めたH14の力強い歌声が、夢や希望を明るく照らし、本編は終了。

「RAGE Ⅱ」でエネルギッシュに始まり、再びフロアをブチアゲたアンコールでは、"このあと、怒濤のシングル・リリース・ラッシュが始まります! そして、LEONAIR売れてしまうかも知れない"とDJ Massが宣言。"これからLEONAIRは、みなさんの人生のいろいろな場面に寄り添えるような、彩りを加えるような、生きる糧になれるようなバンドになりたいです"とH14が今後への意気込みを語り、「High Hopes」で高らかに希望を鳴らす。

アンコール・ラストは、ライヴ当日(4月5日)に誕生日を迎えたH14のバースデー・ケーキがステージに運ばれるサプライズがあり、ハッピーな雰囲気の中で終演。初のワンマンながら内容盛りだくさん且つ、見応え十分。ここからの大躍進への期待しかない初ワンマンだった。なお、4月13日にはLIVE SQUARE 2nd LINEにて大阪公演を予定している。

[Setlist]
1. Platform
2. ATACi TOXiC
3. SWIMMING
4. VAMOS
5. Milky Way
6. Sweet Obsession
7. How Do U Like That
8. Hell Yeah
9. ORCA FORCE
10. Anger
11. SPARKLE
12. Cross the Night
13. Suddenly
14. She's Criminal
15. blue skirt
En1. RAGE Ⅱ
En2. Over the Wall
En3. High Hopes


LIVE INFORMATION

[1st ONEMAN LIVE "LA VIDA LOCA" 大阪公演]
4月13日(土)大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE
OPEN 17:30 / START 18:00
オープニング・アクト:Fools in Fourteen
[チケット]
グッズ付SPチケット ¥8,000
全自由(通常チケット) ¥3,000
全自由(U20チケット) ¥1,000
■一般発売中
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