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LIVE REPORT

MAN WITH A MISSION

2020.11.29 @STREAMING LIVE(2020.11.17 @Zepp Nagoya)

Writer 荒金 良介 Photo by 酒井ダイスケ

MAN WITH A MISSIONがストリーミング配信[MAN WITH A "All You Need" MISSION ~Full album tracks of 『MAN WITH A MISSION』~]を実施した(※2020年11月17日に行われたZepp Nagoya公演の模様を配信)。

BAD RELIGIONの「Man With A Mission」がSEで流れると、メンバー5人が登場。紗幕越しにオオカミのシルエットが浮かび上がると、「Telescope」で本編スタート。この曲はデジタル・シングル3部作の第1弾にあたるもので、"光が再び射す日まで/歩き続けよう"の歌詞が耳に飛び込んでくるミディアム曲。DJ Santa Monica(DJ/Sampling)が激しくタオルを回すと、次は「DANCE EVERYBODY」へ。観客は即座に手を挙げて、頭を振る様子をカメラは捉えていた。"遊ンデ行コウゼ、名古屋!"とJean-Ken Johnny(Gt/Vo/Raps)が呼び掛け、和的テイストを配した「ワビ・サビ・ワサビ」をプレイ。Jean-Ken Johnny~Tokyo Tanakaとリード・ヴォーカルを繋ぎ、疾走感溢れるパンク・チューンに場の熱気も底上げされる。

曲間は歓声や応援を音声で流し、コロナ禍を逆手に取る演出も面白かった。"久シブリニ地方ニ出レマシタ。ミナサマ同様、我々モ鬱憤ガ溜マッテマスノデ"とJean-Kenが言うと、この日配信リリースされたデジタル・シングル第2弾の新曲「All You Need」を披露。シンセの音色をイントロにラップと妖しげな歌メロが交錯し、サビは開けたキャッチーさを魅せる曲調がまた新鮮に響いた。

さらに「NEVER FXXKIN' MIND THE RULES」、「Get Off of My Way」とアッパーな曲調を連発したあと、"2011年ノ、フル・アルバムノ曲ヲ全部オ届ケシマス、ソノ頃カラ聴イテイタ方?"と尋ねると、手を挙げる観客があちこちにいて、昔から応援し続けていたファンには今日のセットリストは最高のギフトになったのではないか。

「WHITE WORLD」はJean-Kenが優しく歌ったあとにTokyo Tanakaがサビを雄大に歌い上げるスロー・テンポの曲調がじわじわと胸に迫った。ここでいつもおなじみのMISSION動画を挟んで、東日本大震災のチャリティ・シングルとしてリリースしたバラード「RAIN OF JULY」をJean-Kenがアコギ弾き語りで披露。聴く者の心を明るく照らすメッセージ性の強い歌詞に背中を押された人も多かったことだろう。

「HASTA LA VISTA」、「NOTHING'S GONNA CHANGE MY WAY」と再び熱気迸るロック・ナンバーを畳み掛け、加えてメドレー形式で「Memories」、「database」、「DON'T LOSE YOURSELF」とプレイ。本編は「SCENT OF YESTERDAY」を放ち、後半のインスト・パートでメンバーがひとりずつステージから去る演出も良かった。

アンコールでは告知映像が入り、12月29日にデジタル・シングル第3弾「evergreen」のリリース、アルバム『MASH UP THE WORLD』全曲披露のライヴ開催とストリーミング配信の発表もあり、ラストは「TRIUMPH OF THE DAY」、アンセム曲「FLY AGAIN」で大団円を結んだ。ライヴ中のMCで"世ノ中大変デスケド、心マデ持ッテイカレル必要ハナイ"とJean-Kenは何度か口にしていた。このライヴを観た多くの人たちが、オオカミたちの楽曲に元気やパワーを注入されたに違いない。音楽が持つ底なしの効能を思い知る素晴らしいライヴであった。

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