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INTERVIEW

DARKEST HOUR × SABLE HILLS

2023.10.30UPDATE

2023年11月号掲載

DARKEST HOUR × SABLE HILLS

DARKEST HOUR:John Henry(Vo) Mike Schleibaum(Gt)
SABLE HILLS:TAKUYA(Vo) Rict(Gt)
Interviewer:吉羽 さおり Photographer:生田 大起 Translator:Mitch

-ちなみに今回SABLE HILLSはバンドマンでもありながら、自分たちで海外のバンドを招聘するプロダクション Everlasting Fireを立ち上げて、こうしてツアーを実現しているわけですが、ふたりがEverlasting Fireを立ち上げることになったのはどういう理由からだったんですか。

TAKUYA:僕の発案だったんですけど、いろんなアイディアを思いついたらすぐにそれがやりたいって思うタイプの人間で、やっぱりSABLE HILLSの活動だけでは僕が思い描く"メタルで表現したいこと"に限界があって。例えば、日本で自分たちのヘッドライン・ツアーを組んでDARKEST HOURを呼んだとしても、自分たちの出番の前にDARKEST HOURにプレイしてもらうのは正直まだ考えられなかったし。でも今DARKEST HOURを呼びたいし、呼ばないとダメだって思ったから、どうしたらいいんだろうって考えたときに、SABLE HILLSとは別のものを作り上げてやっちゃえばいいじゃんって思ったんですよね。しかもそこでSABLE HILLSのことを知ってもらえるチャンスもできるし、こうしてDARKEST HOURもハッピーになれると思うし、いいものしか生まれないと思うので一石三鳥くらいになるんじゃないかっていう。すごく簡単に言っちゃえば、Everlasting Fireは僕とRictのメタルヘッズとしての趣味みたいなものです(笑)。

-好きなものを知ってもらいたいというピュアな思いが原動力なんですね。

TAKUYA:愛だけで動いてるので(笑)

-アメリカでも、ミュージシャンやバンドでこういうことをやってる人はいたりするんですか。

John:アメリカの場合は、すでにそういうツアーやライヴ制作のインフラが整ってしまってるから、新しい制作会社を立ち上げるとかはなかなかないのが現実かな。

Mike:すでにいろんなシステムが整っているぶん、まだアメリカでは誰も聴いたことがない、観たことがない日本のバンドを引き入れたり、呼んだりすることもできるようにはなってきていて。ファンもSpotifyとかでいろんな国の音楽を聴けるから、知らないバンドだけど音がいいねとか、いろんな情報が得られるのはいいことだと思うんだけど、ただひとつ問題になるのが、日本とアメリカではそもそも入国してライヴをするというハードルが全然違うんだ。アメリカは今特に移民政策が厳しい現状があるから、なるべく入国させないような政策をとっていて、来たとしてもお金がかかるし、ものすごく大変で。だからバンドがアメリカに来てくれるときはもちろん機材の調達だったり、移動だったり手伝えるところは手伝うんだけど、政府の方針に関しては厳しくなってるのは残念でもあるし、もっとチャンスがあればいいのにっていう歯がゆい思いもあるね。

-なるほど。では最後に、DARKEST HOURは来年10枚目となるニュー・アルバムのリリースが控えていると聞いていますが、制作はどのような感じですか。

John:すでに制作は終えていて。

Mike:ちょうどジャケットが上がってきたところで、リリースは来年2月の予定だよ。

John:前作(2017年リリースの9thアルバム『Godless Prophets & The Migrant Flora』)と前々作(2014年リリースの8thアルバム『Darkest Hour』)のいいとこ取りという感じで、アグレッシヴさとメロディアスなところをうまくブレンドした形になっているんじゃないかなと思う。ものすごく美しいものとものすごく醜いものが共存している感じというか。

Mike:いろんなところを行ったり来たりしながら作っていって、一番DARKEST HOURらしいアルバムになったと思うし、なおかつ今までやってないこともやりながら、今までやってきたことをアップデートしているから、仕上がり的には自分たちが表現したいことがしっかり表れたアルバムだと思う。今回、他のアルバムと比べても印象的だったのがリリックで。もちろん、サウンド面でドラムやベース、ギターも最高だったし、新しく加入したNico(Santora/Gt)が参加したアルバムだから間違いなくギターがフィーチャーされているんだけど、それ以上に歌詞がしっかり刺さる作品になっていると思う。

-楽しみです。特に歌詞でテーマとしたことや重視したことがあればお聞きしたいです。

Mike:生きることかな。日々つらいことがあるなかでどうやって生き抜いていくか、そこからどう生まれ変わるか、みたいなことがテーマだと思っていたんだけど、今こうして考えてみると、永続的に続いてほしいものと、何かが生まれて変わっていくためには一度終わらなきゃいけないという、その共存についてなんだなと。それは恋愛関係にしてもそうだし、バンド・メンバーにしてもそうだし、ずっと続いてほしいものがあるなかで変化を求めるには、1回何かを終わらせるプロセスが必要なんだということを歌っているんじゃないかな。それが表現できたアルバムになっていると思う。

DARKEST HOUR
RELEASE INFORMATION

9th ALBUM
『Godless Prophets & The Migrant Flora』
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SABLE HILLS
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DIGITAL SINGLE
「A New Chapter」
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