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INTERVIEW

MAZE

2023.04.10UPDATE

2023年04月号掲載

MAZE

Member:ゴメス Reo アサギ UZUME

Interviewer:山口 哲生

-実際にそこをしっかりアピールできる曲でもありますからね。楽曲のお話も出たので、ここからは3ヶ月連続リリースされた各曲についてお聞きしていこうと思います。「IDOL RIOT」、「SUPERSONIC」、「Grotesque Creatures」の3曲を発表されましたけども、この3曲で行こうというのは、いろいろ話し合われたりしたんですか?

Reo:なんか、パッと決まったって感じでしたね。

ゴメス:どれも全部ギリギリなスケジュールで曲が来て(怒)。

アサギ:レコーディングまで1週間半ぐらいしかなかったです(笑)。

Reo:そのわりにすごい曲だから、マジか!? って(笑)。試されてる感覚になりましたね。

-たしかにそこはありますね(笑)。まず、1月に配信された「IDOL RIOT」について。この曲はSEVER BLACK PARANOIAのDaisuke(Vo)さんが作曲されていますが、エレクトロ・サウンドが煌びやかながらも、途中で極悪なパートを挟みつつ、最後はヘヴィなまま終わっていくという曲ですけども、アサギさんとしては聴いたときにどんな印象を持ちました?

アサギ:第一印象は、ELECTRIC CALLBOYさんっぽいなと思いました。MAZEの音楽はエレクトロ・サウンドで、踊れて、激しくて重いっていうイメージが世間的にはあるのかなと思っていて。それをそのまま体現した曲かなと思いました。

-そういう意味でも、1発目に相応しいという。

アサギ:そうですね。MAZE 1発目だし、デビューして半年ぐらいのタイミングだったので、どれだけ自分のシャウトが成長したのかを全部詰め込もうと思って。自分の中では歌詞が聴きやすいように意識してました。

-歌詞が聴きやすくなるシャウトってどういう感じなんですか?

アサギ:なんていうか、シャウトをするというよりは、言葉を当てていくイメージでシャウトするというか。

ゴメス:たしかに当てていくイメージはすごくわかる。

-ゴメスさんは「IDOL RIOT」を聴いたときにどんな印象を受けました?

ゴメス:結構明るい感じで、ライヴ映えする曲だなと思って。ただ、さっきも話したように、1週間ぐらいで仕上げないといけなかったので、正直その段階ではあまりはっきりとしたイメージは浮かんでいなかったです。でも実際にライヴでやってみると、かなりノリやすくて。みんなも拳を上げてくれて、ライヴでやって初めて完成される曲だなっていうのは思いました。MAZEの中でも一体感が一番生まれる曲かなと思ってます。

-特に難しかったところとかはあります?

ゴメス:全体的に明るい曲ではあるんですよ。でも最後のブレイクダウンで急に低いところまで落ちるので、いかに底まで持っていけるかっていう。その雰囲気作りや声の出し方はすごく大変でした。

アサギ:めちゃくちゃ急なんですよね。他の曲だとラップのあとにそういうのが来たりすることはあるんですけど、何も挟まずにいきなりっていう(笑)。

ゴメス:そうそう(笑)。サビでニコニコしてからの、一気に急降下。

Reo:急にシャウトが来たり、そのあとにラップが来て、こんなアイドルいないだろうなぁっていう(笑)。

-(笑)Reoさんは「IDOL RIOT」を聴いた印象というと?

Reo:"IDOL RIOT"というタイトルなだけあって、私たちの切り札になるような曲だなと思いました。周りの人からも、MAZEらしくて私たちの個性が詰まっている曲だし、武器ではあるよねと言われて、本当にそうだなと思って。自分も初めて聴いたときに、ライヴで楽しそうだなと思って一番ワクワクしたし、やってみたらやってみたですごく楽しいし。バンド・セットのときは「IDOL RIOT」を最初にやることが多いんですけど、楽しい曲ですね。

-ラップに関してはいかがでした?

Reo:序盤はノリノリな感じなんですけど、後半の気だるい感じになったところから、急にがなるところがあるんですよ。こんなのやったことなかったからどうしようと思って。レコーディングのときも"もうちょっとがなってみて"とか"ブチギレな感じで"とか、そういうテンション感を求められることが多くて、そこが難しかったんですけど。でも、ライヴではそこをしっかりパワーアップできているので、そこはこれからも注目してほしい部分ですね。

-たしかに、そういうアプローチはライヴでテンションが高まってるときのほうが出しやすそうですね。

Reo:そうですね。ライヴでは大丈夫なんですけど、レコーディングだと静かな環境でブチギレないといけないから。そう思うと、シャウトとかホントにすごいと思うんですけど。

-ゴメスさんとアサギさんは、レコーディングでシャウトを録るときってどうされてます?

アサギ:わりと勢いで録りますね。でも、それこそライヴと環境が違うので、どれだけ曲に入れるかっていう。私は結構目をつぶって出したりしてます。

ゴメス:同じ。私も目をつぶってる。"フゥー!"とか"ワー!"とか、自分でテンションが上がるようにまず声を出して、目を閉じて、シャウトする感じですね。

アサギ:なんか、現実をあんまり見ないというか(笑)、目の前は壁だっていうことをあまり把握しないというか。

-それこそライヴとかそういう景色をイメージして。

アサギ:そうです。

-UZUMEさんは、「IDOL RIOT」を聴いたときの印象というと?

UZUME:「IDOL RIOT」と「SUPERSONIC」が同時に送られてきたんですよ。私はどっちの曲も好きだったんですけど、やっぱり1発目に相応しいのは「IDOL RIOT」かなって思ってました。あと、1サビ終わりで急にテンポが変わるところが、私のツボすぎて。

アサギ:そうだったんだ(笑)。なんかプロレスみたいなところでしょ?

UZUME:そう、一生聴いていられる。初めての感覚でしたね。自分の好きな感じが来て、本当に声が出ました。"うわっ!"って。そのあとにラップが来るんですけど、そこのラップもすごく好きで、自分がやりたいと思うぐらい(笑)。だから、いいなぁと思いながらいつも聴いてます。みんなで楽しめる曲だし、明るい曲なんですけど、歌詞では結構なことを言ってるっていうのがまたいいですね。

-2月に配信された「SUPERSONIC」は、Another Storyの寛-hero-(Gt)さんが作曲されていて。イントロからかなりドラマチックですね。

Reo:きれいなピアノで曲が始まるのは、私たちには今までなかった感じだったので、たぶん始まった瞬間にお客さんたちはびっくりしたんじゃないかなと思って。自分としても、初めて聴いたときに"ここからどういうふうになるんだろう"と思ったんですけど、シャウトも入ってるし、そこがいい感じに合わさっているから、MAZEらしくみんなでひとつになれる曲ではあるなって思いました。あと、今までは英語詞が多かったんですけど、この歌詞は日本語も多いから、お客さんも歌詞をしっかり受け取ってもらえたんじゃないかなと思って。だからこそ一緒に歌ってほしい曲でもありますね。

-そういうパートもありますしね。

Reo:そうですね。私のラップも日本語で、"一生同盟"とか言っちゃってるんですけど。そんな言葉、今まで言ったことがなかったから衝撃受けました。でもそれも歌だから、ラップだからこそできるんだなと思って。私的にはその部分に注目してほしいですね。

ゴメス:この曲の歌詞は、"立ち止まれないんだ"とか"君をおいてかないよ"とか、MAZEのみんなの思いと重なっている部分が多くて。日本語だからこそ、お客さんにもちゃんと伝わるように気持ちを込めることを意識はしているんですけど、この曲は私たちだけじゃなくて、お客さんにとっても特別な曲なんじゃないかと思っていて。

-というと?

ゴメス:私たちの歌詞って、メンバーの気持ちを書いたものが実は今までなかったんです。そこにお客さんの気持ちが合わさる感じもあって、ライヴでやっていると結構泣いている人もいるんです。2回目にやったときにもう泣いてる人とかいたよね?

アサギ:ライヴの最後にやると、泣いている人とかいますね。

Reo:泣きに来たのか? みたいな。

ゴメス:でもそういうのを見ると、伝わっているのがわかって嬉しいです。

-泣いている人を見て、自分もちょっとグッと来てしまったりとかは?

ゴメス:来ちゃいます。貰い泣きしそうになっちゃったりとか。感情移入できる感じがありますね。乗り越えてきたし、乗り越えていこうと思える気持ちになれる曲だなと思います。

-アサギさんは「SUPERSONIC」を最初に聴いたときの印象というと?

アサギ:まず最初に聴いたときは"めちゃくちゃAnother Storyだな"と思って(笑)。MAZEの曲はいろんな方に作ってもらっているんですけど、普通のアイドルさんだと、何かに寄せて作ってもらうことが多いと思うんです。でもMAZEの場合は、頼んだアーティストさんの好きにやっちゃってください感があって。その人に頼むということは、その人が作る世界観が欲しいと思っているからそうしているんですけど、いざやってみたら、私的には一番難しい曲でしたね。

-特に難しかったポイントというと?

アサギ:自分のライヴ・スタイルがブチギレ系というか、勢いを大事にしているので、そういう中での日本語詞でエモい世界観の曲ってすごく難しいなと思って。この曲、私のシャウトから始まるんですけど、そこを割り振られるとは思ってなかったんですよ。たぶんゴメスさんかなと思っていたら丸々私だったので、どうしようと思って。でもレコーディングでやっているシャウトと、ライヴでやっているときのシャウトがもう全然違っていて。ライヴではキーをすごく高くしているんです。誰にも何も言わずにそうしちゃったんですけど、"怒られたら戻そう精神"でそうしていて(笑)。

-そっちのほうがしっくりくると。

アサギ:そうですね。やっぱりライヴでやっていくと印象が変わっていくので、自分は結構アレンジしちゃうタイプなんですけど、そこは音源との違いとして楽しんでもらいたいなと思ってます。あと、歌割りは"このメンバーだからここ"っていう、それぞれに割り振られているパートにも意味がすごくあって。メンバーがどこを歌っているのか? っていうところにも注目してもらえたら面白いと思います。

-UZUMEさんはレコーディングにどう臨みました?

UZUME:レコーディングがすごく難しくて、過去イチで苦戦しました。自分的に音程が難しかったんですよ。だから"違う!"ってめっちゃ言われたんですけど、最近ようやく馴染んできました。あと歌詞が日本語なので、やっぱりお客さんにはすごく伝わるというか。一番好きって言ってくれる方が多い印象はあります。

-歌っていて、伝わっている感覚もあります?

UZUME:あります、あります。最近声出しOKになったんですけど、お客さんと一緒に歌える曲がMAZEにはなかったので、ありがたかったですね(笑)。