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INTERVIEW

シュレーディンガーの犬

2023.02.10UPDATE

2023年02月号掲載

シュレーディンガーの犬

Member:ならく いち もな さりあ るるか

Interviewer:山口 哲生

"EDM × ROCK"をコンセプトに掲げるアイドル・グループ、"シュレ犬"ことシュレーディンガーの犬。昨年12月21日に行った2周年記念公演("シュレーディンガーの犬 2nd ライブツアー『シュレ犬 Protocol ~2022 Fall~』in 東京 ~2nd anniversary SP!!~")で、ひっそりゆうみがグループを卒業したが、その2日後となる12月23日、"シュレ犬的不完全性定理 - schro-inu's incompleteness theorems -"と題し、新メンバーにさりあ、るるかのふたりが加入した現体制での初ライヴを開催した。今回のインタビューでは、新たにシュレ犬に加わったふたりについて、そして現体制になったことで生まれた心境の変化など、足を止めることなく走り続けているシュレ犬の今に迫った。

-現在の5人体制になってから約1ヶ月が経ちました(※取材は1月下旬)。すでにライヴも何本か行われていますが、この1ヶ月を振り返ってみていかがでしょうか。

ならく:あっという間でしたね。イベントも多くて、気づいたら1ヶ月経っていたなという感じだったので、あんまり覚えてなくて。

いち:ふたり(さりあ、るるか)のオタクが、ふたりが入ったと同時に来てくれるようになって、今まで見たことなかったオタクのメンツがチラホラ増えていて。声出しありのライヴだと前までは出す人は出すし案外チキってる人も結構いたけど、ふたりのオタクに声出しが好きそうなタイプの人が数人いて、聴いたことのない叫びを聴くことが増えました。だから、メンバーだけじゃなくて、オタクにも新しい風が来たなぁって。

-もなさんはどうですか。この1ヶ月間を振り返ってみて。

もな:いい意味で長いです。"もう1ヶ月か"じゃなくて、"まだ1ヶ月しか経ってないんだ"っていう感じで。

-濃かったですか?

もな:うーん、"濃い"っていう感じでもないんですよね。

いち:たしかに"長い"っていう感じだった。

もな:ずっと一緒にいる感じがするから、長く感じますね(笑)。新メン(新メンバー)と長くいる感じがします。自分も新メンですけど。

-たしかにまだ日が経っていないという意味ではそうですよね。今日は新しく加入されたおふたりについて掘り下げていければと思うんですが、まず、さりあさんはどういう経緯で加入されることになったんですか?

さりあ:別のところでアイドルをしていたんですけど、前のグループをやめるタイミングで、シュレ犬に入りませんか? と言われて、入ることになりました。

-シュレ犬のメンバーと面識はあったんですか?

さりあ:いえ、SNSだけずっと見ていた感じでした。シュレ犬の曲は聴いていたので、入りませんか? と言われたときはホントかなと思ったんですけど、いざ入ってみても、まだふわふわしてます。自分はみんなと比べて年下なので、お姉さんばかりの中にポンと入ったときに、自分いけるかなと思ったんですけど、すごく優しくしてもらっていますね。ご飯に一緒に行ったり、タピオカ飲んだりしてます。

-曲は聴いていたとのことでしたが、シュレ犬にはどんな印象がありました?

さりあ:かっこいいなって。配信とかYouTubeを観ていたときに、バキバキに踊って、バキバキに煽って、すごくかっこ良かったので、自分にできるのかなと思いました。

-もともとバキバキな音楽は好きだったんですか?

さりあ:そういう音楽が特に好きだったというよりは、アイドルが好きでよく聴いていました。私は=LOVEさんが好きでアイドルになろうと思ったので、もともとはかわいい感じのアイドルが好きだったんですけど、シュレ犬みたいなかっこいい感じもいいなと思っていたら誘っていただけたんです。

-実際にバキバキのパフォーマンスをしてみていかがです?

さりあ:いや、まだ全然できていないと思っているので、これから頑張って勉強していけたらいいなと思ってます。

-では、るるかさんはどういう経緯で加入されることになったんですか?

るるか:もともとアイドルが好きで、たまたまプロデューサーさんと知り合う機会があって、面接する機会があって。どんどん話が進んでいって、入らない? って言われて入ることになりました。

-それまではアイドル活動はしていなかったんですか?

るるか:していなかったです。

-いきなり知らない世界に飛び込んだと。ちょっと怖さもあったりしました?

るるか:特に怖くはなかったです。

-楽しそうだな、と。

るるか:そうですね。

-シュレ犬の存在自体は知ってはいました?

るるか:知ってました。かっこいいアイドルだなって。

-ライヴとかは観たことなく?

るるか:なかったです。

いち:入る前に観に来てたよね?

るるか:うん。決まってから観に行きました。

-シュレ犬のメンバーと初めて会ったのはいつでした?

いち:振袖の撮影のとき?

ならく:うちはその前に(新宿)BLAZEで会ってんだよね。プロデューサーと3人で15分ぐらいチラっと話してて。

-どんな印象がありました?

ならく:人見知りなのかな、みたいな感じでした。

-るるかさんは、そのときのならくさんの印象というと?

るるか:うーん......なんだろう......。

ならく:そのときもこんな感じでした。全然喋んないなと思った。

-もともと歌とかダンスをしていたりは?

るるか:どっちもやったことなかったです。歌は好きでしたけど、ダンスは本当に何もやったことがなかったですね。

-どんな歌が好きでした?

るるか:アイドルが好きでした。真っ白なキャンバスさんとか。

-シュレ犬みたいなバキバキの音楽はあまり好きでもなかった?

るるか:いや、NEO JAPONISMさんも好きだったので、かっこいいものも聴いていました。

-さりあさんはシュレ犬のメンバーと初めて会ったときの印象というと?

さりあ:ライヴのときに会ったんですけど、ハロウィンの衣装を着ていて、もなちゃんが特攻服を着てたんですよ。めっちゃ怖い......と思っちゃって。

ならく:asia(渋谷clubasia)のとき("ひみじゅのハロウィンダークネス")だ。

さりあ:そうです。

いち:あの日は時間がめっちゃなくて、出番の10分前ぐらいにさりあと顔合わせすることになって。うちらも(早口で)"あ、どうも。うんうん"みたいな感じになっちゃってたから、絶対怖かったと思う。

さりあ:怖いと思ったらダメだと思ってたんですけど、ずっと床を見てました(苦笑)。たぶんそんな怖い人たちじゃないんだろうなと思っていたし、私は怖いと思ったら距離を取っちゃう人なので、頑張って目を見ようと考えてたんですけど、帰りもヤバい......喋れなかった......って反省してましたね。今は全然そういう感じじゃないんですけど。

-ならくさんとしては、初対面は慌ただしくてどういう人なのかわかりづらかったとは思うんですけど、時間を経ていくにあたって、さりあさんにどんな印象を持ちました?

ならく:なんだろう、関西弁じゃないんだなぁって思いました。大阪出身?

さりあ:そうです。

ならく:大阪の子って関西弁がキツい印象があったから、違うんだと思って。自分が関西弁が好きだからっていうのもあるかもしれないです。関西弁喋ってる子いいなぁって思うので。

さりあ:敬語だと関西弁ってあんまり出ないんですよ。

-もなさんはさりあさんの印象というと?

もな:あんまり喋っているところを見ないけど、意外とうるさいかもしれないです。

ならく:いや、逆にずっと喋ってる印象あるよ。(さりあは)喋る、(るるかは)喋らない。

もな:うちは逆。るるかとは昔同じ場所で働いていて、その話で結構盛り上がるかも。コンカフェで働いてたんですけど、コンカフェの闇の話とか。あと、趣味が意外と合うんですよ。"クレヨンしんちゃん"とか。

ならく:あれを趣味に入れていいのか(苦笑)。

いち:暇なときに"クレヨンしんちゃん"のアニメを流すやつがここにふたりもいるっていうのが嫌だ。びっくりした。もなだけだと思ってたのに。

もな:うちも自分だけかと思ってた。そしたら好きな人がいたから意外と話が合うなって。

るるか:そうですね。

-るるかさんとしては、話が合うもなさんの印象というと?

るるか:面白い人だなって思います。

いち:面白いね、あの人。

-いちさんとしては、るるかさんにどんな印象があります?

いち:最初は絶対に仲良くできないと思ってました。もなは最初から自分がフル・スピードで話しても全部ついてくるから、"面白ぇ女"とか思ってたけど、(るるかは)マジで全然喋ってくれないから、絶対にヤバいと感じて。でも、よく考えたら、コンカフェからのシュレ犬が人生初アイドルっていう流れが、自分とまったく一緒なんですよ。自分もここが初めてで、初ライヴのときは案外楽しいと思ってやってたから、昔の自分を見ていると言ったらアレだけど、同じ気持ちというか。"あぁ、自分いるわ"みたいな。

-状況が似ているという意味で。

いち:たぶんめっちゃ緊張しているというよりは、案外怖いもの知らずなところがあって、そこが好きで。あと、ずっと下だと思っていたら同い年で、全然話さないなと思ってたけど、話し掛けるとアホみたいに話すから、全然違った。よくちょっかいかけてます。

-るるかさん、いちさんと加入したときの状況が似ているとのことでしたけど。

いち:本人にその話をしたことはないんですよ。ただ自分の中で思っていただけで。

-なるほど。その事実を聞いてどう思いました?

るるか:そうなんだ......って。

いち:はははは! ちょっといいように話したのに、すべてを"そうなんだ......"で終わらせるのとかほんとにヤバい!

るるか:ははははは(笑)。

いち:あと、すぐ笑ってくる! 何がツボに入っているのかわからない。

-るるかさん、怖いもの知らずということでしたけど、よく言われたりします?

るるか:そんなに言われたりはしないけど、自分でそうかなって思います。

-緊張したり、ビビったりすることもあまりなく?

るるか:あまりないです。