託されたんですよ。その思いも背負っているから、絶対にやめられない戦いがここにあるんです

－先ほどならくさんは"全員新メン"とおっしゃってましたけど、現状初期メンバーはならくさんのみという形になったわけで。

ならく：最初は7人で活動を始めて、やめていった理由がそれぞれ本当にバラバラなんですよ。中には止められないというか、自分にはどうしようもできない状況の子もいたので、一概に"なんでやめるんだ"って思ったことはないんですけど、あのときこうしていたら変わっていたかなとか、たまに思ったりするわけで。そのなかでも、やめてからもまだ会うメンバーもいたりして、仲がいいんですけど、託されたんですよ。自分が行けないぶん"絶対にテッペン取って"とは言われてないけど、そういう感じのことを言われて。彼女たちは戦友みたいな感じで、その思いも背負っているから、絶対にやめられない戦いがここにあるんですよ。

いち：かっけぇ。

ならく：そんな感じですね。

－もともと売れてやるって気持ちは持っていたというお話を以前されていましたが、もっとグループの規模を大きくしたい気持ちも強くなっている？

ならく：それがちょっとわかんないんですよね。一番安定して続いていた6人体制のときって、みんなもちろんSNSとか頑張っていたんですけど、すごく頑張っていたわけでもないのに人気が出たんですよ。だから、どうしたら人気が出るのかいまいち掴めていなくて、模索をしている段階です。なかなか努力すれば叶う世界じゃないし、何が人気になるのかわからないんで。

－たしかに何がバズるのかよくわからないところもありますし。

ならく：フォロワーは無限に増やそうと思ってますけど（笑）。

－大事ですから（笑）。今、ならくさんが"努力すれば叶う世界じゃない"と言ったときに、さりあさんは頷きながら話を聞いてましたね。

さりあ：アイドルを5年やっていて、芸能活動は7年ぐらいしているんですけど、努力してもできないことっていっぱいある世界だなって。18歳でまだガキですけど、それはわかっているから。シュレ犬に入れてもらえて、今自分が大きいステージに立てているのは、これまでの歴史があったからで、それを壊さないようにしたいなって考えていたので、そのことを思いながら聞いてました。

－自分がシュレ犬に入ったことで、まずはこのグループを壊さないようにしたいと。

さりあ：そうですね。頑張るのは当たり前なんですけど、今までの人たちに感謝して、そこは崩さないようにしたいです。もともと自分はそこまで大きいグループにいたわけじゃなくて、シュレ犬とはたまにイベントで被ることもあったんですけど、シュレ犬が最後のほうの出番だったら、自分たちは前のほうで、自分たちが会場を出るときにシュレ犬が入ってくるぐらい違うところにいたんですよ。だから、感謝というか、負けずに頑張らないとなって毎日思っています。

－るるかさんは、ここから頑張っていきたいと考えていることはありますか？

るるか：今は、未経験なので、がむしゃらに頑張っていけたらいいなと思います。

－こういうふうになれたらいいなと思い描いているものはあったりしますか？

るるか：歌が上手いメンバーになりたいです。

－グループとして、今年はこういう活動をしていきたいと考えていることについて、現時点で言えることはどんなことがあります？

ならく：今年の"TIF（TOKYO IDOL FESTIVAL 2023）"もシュレ犬が勝ち取りたいです。"プロジェクト（シンデレラの犬 Project）"で1組しか出られないんですよ。去年は出られたんですけど、今年も出られる保証はないので、そこには出たいですね。そこで選ばれなかったら......ヤバい。

いち：うん、ヤバい。

ならく："あぁ、そういうことなんだな......"って思うので、絶対に選ばれたい。

いち：集客とかうんぬんもあるけど、ライヴの印象とかを含めたうえで、プロデューサーなり上の人が決めてくれるんで。シンデレラ（シンデレラ宣言！）はしばらくずっと安定したメンバーだし、ラテラルアークだって最近安定しているし。たぶん、うちらは結構不利と言ったらあれだけど。

ならく：2グループだったらワンチャンあるけど、1グループだとね。

－同じプロジェクト内でも切磋琢磨というか、あそこに負けないぞって気持ちもあるんですね。

ならく：めちゃくちゃあるわけではないんですけど、負けないぞっていうか......でも、負けないぞなのかな。例えば、シンデレラ宣言！に負けないぞというよりは、シュレーディンガーの犬が選ばれなきゃいけない、みたいな。

－周りがどうこうよりも、まずは自分たちがいいグループになることが大事であって。

ならく：はい。

－今年1年で達成したいことはありますか？

ならく：ワンマン・ライヴですかね。まだ1ヶ月ですけど、3周年ライヴも絶対にやってくることなので。（新宿）BLAZEは卒業したいから、それ以上のハコでやりたいです。

いち："TIF"もそうだし、メンバーが変わったばかりで印象がまだついていないと思うんですよ。シュレ犬はこの5人というより、シュレ犬というグループ名だけがオタクのところで回っているだけで。自分としては、今のシュレ犬も好きだけど、さっきならくさんが言ってた6人の時代の印象が強いんですよ。やっぱり自分が入ったときだったし、自分の中ではその期間が一番長かったから、パフォラン（パフォーマンスの上手さ）とかではなく、歴で考えるとやっぱり印象深くて。それを超えるというよりは、その記憶は大事にしたいけど、今のシュレ犬はこの5人だよねって印象をつけられるライヴをやれるようにしていきたい。個人の技術も上げつつ、この5人で安定して、絶対に盛り上がるライヴをしていきたいし、オタクじゃない界隈の人たちもライヴに絶対参戦したいと思えるものを作りたいと思ってます。

－もなさんはいかがですか？ 今年達成したいことというと。

もな：自分も昔から"TIF"が好きで出たかったので、やっぱり出たいですね。あとは安定させることもそうだし、海外でライヴも絶対にしたくて。

いち：まだ根に持ってんの！？ シンデレラが、この前の節目のライヴで、海外ライヴが決定したことを発表したんですよ。で、この前もなと一緒に歩いているときに、"シンデレラが行くってことは、うちらも行くのかな？"って言われて。

ならく：行かん行かん。

いち：うん。"行かないよ"って。うちらってプロジェクトでまとまって動くんですよ。シンデレラとシュレ犬が北海道と沖縄に行ったら、ラテラルアークもそのまま一緒に行きますっていう流れがあって。そう考えると海外も、ワンマンとかじゃなくて、プロジェクトの対バンで連れて行ってもらうって認識もあったけど、今回ばかりはそこはないから、それでめっちゃショック受けてた。

もな：うん。なんで犬（シュレ犬）だけないの......？ って。

いち：どこ行きたいの？

もな：台湾とか。

ならく：あぁ。私も行くなら台湾とか香港が絶対にいい。

もな：台湾とか香港って最近アイドルオタク増えたよね？

いち：うん。前も台湾のグループのオタク、何人か来てた。

－香港や台湾でもお客さんが増えてるんですね。

もな：うん、多いですね。

ならく：今日本よりもワンチャン流行ってるかもしれないです。昔、台湾で1回やったことがあるんですけど、超大盛り上がり。ヤバかった。

いち：初見でも？

ならく：うん。外国人だから絶対に会ったこともないし、観たこともないのにすごく盛り上げてくれる。アイドル・ファンが多い。

もな：特典会とか向こうの言葉で喋るの？

ならく：日本語だよ。向こうの人カタコトで喋れるの。

もな：ほんとに？ そこらへんに行きたいです。普通に行きたいのは韓国。

ならく：旅行はね？

もな：そう。今年は海外でもライヴしたいですね。

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