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INTERVIEW

矢島舞依

2018.10.15UPDATE

2018年10月号掲載

矢島舞依

Interviewer:荒金 良介

シンフォニック・ダークネス・メタルの歌姫、矢島舞依が1stアルバム『Vampiress』を完成させた。今作は速い、重い、激しいの三拍子を揃えたアグレッシヴ且つディープな作風に仕上がっている。内容的には吸血鬼伝説のモデルにもなった"血の伯爵夫人"なる異名を持つエリザベート・バートリをテーマに据え、女性の闇を切り取ったものになっている。3ヶ月連続新曲リリースを経て、ますます自身の音楽的アイデンティティを突き詰め、オンリーワンの存在感を深めた今作について、話を訊いた。

-初のフル・アルバムが完成しましたね。その前に6月から3ヶ月連続新曲リリースという流れがありましたが、これはどういう意図があったんですか?

前作(2017年12月リリースの3rdミニ・アルバム『Innocent Emotion』)を作ってるときに次はフルがいいねという話が出てて。その期間を利用して、3ヶ月連続で世の中にアピールしようと思ったんです。既存のファンもそうですけど、新しい人にも知ってもらえる機会が増えると思ったので。

-今作に向けての道筋を作ろうと。最近、若い女性ファンが増えたとTwitterでもつぶやいてましたよね?

そうなんですよ。以前からちらほら女性のファンはいたんですけど、ワンマンにも来てくれる人が増えてきて。女性に向けて"ぜひ来てください!"と言ってるので、それが徐々に伝わっているのかなと思います。女性に一番言われるのは、"衣装がかっこいい!"って(笑)。

-それは嬉しいことですよね。

そうなんですよ! パッと見て女性が引いてしまうものだと、ライヴに来てもらえないですからね。

-同姓のファンをもっと増やしたい気持ちが強い?

もともと自分が女性ソロ・アーティストに憧れてステージに立つようになったので、私もそういう存在になりたいです。

-矢島さんの憧れというと、水樹奈々さんのような存在ですか?

そうです。水樹さんは神ですからね。大きな会場でやられているので、実際の距離としては遠いんですけど、近くに感じられるから、自分もそうなりたいなと思います。以前はステージに立つと、恥ずかしさだったり、良く見せようと踏ん張っていたんですけど、今は一緒にその空間を楽しみたくて。なるべくフィルターを外すように心掛けてます。

-なるほど。そして、今作の制作はいつごろから始めたんですか?

3ヶ月連続リリース第1弾の「Second Dead」(2018年6月リリースの配信シングル)は、前作のころにすでにあったんですけど、入れようかどうしようかと悩んで、結局入れなかったんですよ。なので、その曲は前作のにおいもあるから、そこからスタートしようということになりました。

-それから第2弾の「LUNATIC ISOLATION」(2018年7月リリースの会場限定シングル)、第3弾の「Inferno」(2018年8月ミュージック・カードでリリース)と続きました。

3ヶ月連続リリースで、第2弾は会場限定、第3弾は某雑誌さんと企画をやることが決まったので、会場と紙面上で出す曲を考慮してそれぞれ色合いも変えたんですけど、お客さんによって反応が違ったのでそれが面白くて。

-具体的にはどんな感想を貰いました?

会場限定(「LUNATIC ISOLATION」)は歌詞がついてないので、"これはどんなイメージで歌詞を書いてるんですか?"と聞いてくる方も多くて。それぐらい聴き込んでくれてるんだなと。「LUNATIC ISOLATION」はとても評判がいいですね。「Inferno」もかなり......(笑)。

-「Inferno」は攻めまくってますよね。今までの中でも一番速い曲ですか?

そうですね。これはインパクト重視でいきましょうとなって。やりすぎぐらいでちょうどいいのかなと思いました。今回は速い曲が多いけど、特に「Inferno」は速い曲ですね。