MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

矢島舞依

2017.12.05UPDATE

2017年12月号掲載

矢島舞依

インタビュアー:荒金 良介

-レコーディング自体はどうでした?

よりエモ―ショナルに録ることを心掛けました。CDになると、歌がツルッとしちゃって......サウンドも激しいので歌が引っ込んでしまうから。歌のニュアンスまで伝えるというか、感情をそのまま録りたいなって。私的には違う感じの歌になったと思います。

-特に「狂騒ENEMY」は感情剥き出しの歌声に聴こえました。

わぁ、嬉しいです! いままでレコ―ディングを重ねてきて、歌を録る前に自分の中で映像を浮かべて、それが色濃くイメージできるようになったんですよ。それが歌声にも出てるのかな。

-それは大きな成長ですね。

録ったあとに思ったとおりの表現が出てないなと考えることがあって。CDが出て、ライヴで歌っていくうちにニュアンスも変わる部分が出てくるから、なぜ最初からそうしなかったんだろう、と思うことがあったんです。レコ―ディングのときと何が違うのかなって。今回は愛とそれにまつわる感情をテーマにしているので、優雅な歌い方というか、言葉を繋げてゆっくり歌うパートもあるし、ダークで大人っぽい表現ができたらいいなと思って歌いました。「咀嚼」や「Walhalla~last sunrise~」(※通常盤のみのボーナス・トラック)はそういう曲ですね。でもそれとは別に「狂騒ENEMY」、「REPLICA」は言葉を立てて、より激しく切なく歌えるかを研究しました。


自分の声はあまり好きじゃなかったけど、自分は自分なので、私なりの魅力や個性を掘り下げていけばいいんだなと考えが変わった


-今作は1曲1曲、歌の表情や声色を変えてますもんね。

はい。これからもっと進化していけたらいいなと思ってます。頑張りすぎて、かわいく聴こえるパートもあったから......それは私の声質のせいもあるんですけどね。矢島舞依をわかったうえでアプローチしたいし、前よりも自分の声が少し好きになれた気がしないでもないです(笑)。

-以前は自分の声が好きじゃなかったんですか?

自分の声はあまり好きじゃないです(笑)。でも自分の好きな表現に近づいているから、少しは好きになれてるのかな。

-矢島さんが好きな表現とは?

かっこいいのか、かわいいのか、自分はどちらにも寄ってない感じがして、普通じゃんと思って。そこが好きじゃなかったけど、自分は自分なので、私なりの魅力や個性を掘り下げていけばいいんだなというふうに考えが変わりました。

-アルバム名"Innocent Emotion"にはどんな意味を込めているんですか?

"悪意のない感情"という意味なんですよ。悪意がないからこその悪意というか。愛自体はすごく純粋なものだけど、見方によって伝わり方は変わるものだから。恋って自分だけが恋してる感じだけど、愛だと、相手を思いやる気持ちとか、愛し合うという言い方もあって、そこに歪んだ気持ちが入ると、いくら純粋でも......どうだろう? ってなるじゃないですか。でもそれが人間らしさだし、誰しも醜い感情を抱いてしまうときもあるだろうから。それに気づかず、それが自分の中の愛情表現だと突き進んでいくケースもありますからね。

-ええ。

そんないろんな感情を歌詞にしています。これはあれだけど......私の家庭事情が複雑だったので、愛って何だろう? と思うこともあって。愛って言葉ではわかるけど、いまいちわからないみたいな。ただきれいなだけの愛ってあるの? という気持ちもあるし、醜い愛も見てきたので、そういうものも表現したいなと思ったんです。それがリアルだったりするから。

-「狂騒ENEMY」の"煌びやかに 厚顔無恥"という歌詞もそうですが、シャープな言葉選びが多いですもんね。

自分の中の黒い部分を曝け出しました。悪い女というか、それが本当だったりするじゃんと思って、そのまま書いてみました。この曲は女同士の闘いみたいな内容ですね。あと、今回のバラード曲(「Walhalla~last sunrise~」)は歌詞に悩んだんですよ。