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INTERVIEW

Pay money To my Pain 座談会

2016.11.28UPDATE

2016年11月号掲載

Pay money To my Pain 座談会

HER NAME IN BLOOD:TJ(Gt)
NOISEMAKER:AG(Vo)
ヒステリックパニック:Tack朗(Gt/Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 川村 隼也

-いやいや、バンドそれぞれですから。

AG:Kさんがアメリカに行くとなったときのストーリーや、そこでT$UYO$HI(Ba)さんのPTPに懸ける思いとか、レコーディングのときに2曲しか楽曲がなかったとか、デンジャラスなところもくぐり抜けてきたバンドだなと。自分のバンドでメンバーがひとり抜けるとなったら、崩壊するかもしれないし。

-PTPのサウンドに関してはどんな印象がありますか?

TJ:ハードコア、ヘヴィ・ロック、バラードまで、いろんな曲をやるじゃないですか。Kさんのヴォーカルの力もあるかもしれないけど、PTPの曲だなってわかりますからね。あと、PABLOさんはLIMP BIZKITの最終オーディション(※2003年に行われたWes Borland脱退に伴うオーディション)にも残ったぐらいだから、すごいギタリストだなと思って。僕もコード感のあるリフがすごく好きで、リフを作るときはPTPを参考にしたこともありました。2ndアルバム『after you wake up』(2009年リリース)の「Same as you are」という曲は、MVもかっこいいんですけど、定期的に聴きたくなる曲なんですよね。Kさんのメロディと曲の世界観もマッチしてるので、ジャンル抜きでいい曲だなと。

Tack朗:ゴリゴリのハードコアから「Home」(『Another day comes』収録曲)みたいなバラードまであって、この人たちがやればPTPになるんだなと思いました。当時、ラウドロック・バンドでバラードやってるバンドはそんなにいなかったですからね。「Home」は人生の中でも心に響いた曲で、こういう曲調をひとつの作品にパッケージできるのもすごいなと。自分たちのアルバムを作るときにバラードを入れようと思うのは、そういうPTP作品のまとまり感に憧れていて。

-あぁ、それでデスメタルからバラードまで収録して。

Tack朗:ただ、「ハナウタ」(2016年7月リリースの2ndフル・アルバム『ノイジー・マイノリティー』収録曲)をライヴでやると、みんなすごく聴いてくれるんですけど、そこからなかなか持っていけなくて。

TJ:あぁ、そうなんだ(笑)。

Tack朗:あと、(PTPの)3rdアルバム『Remember the name』(2011年リリース)の中に「Greed」という1分ちょっとのゴリゴリ曲があるんですけど。その前にシングルで「Pictures」(2010年リリースの3rdシングル表題曲)という歌メロ曲を出したあとだったから、まだこんな曲をやるんだ! と思って。そういうハードコア精神を忘れてないところも好きですね。

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ハードコアの要素を持ちながら、人に寄り添ってくれるような曲も書く(AG/NOISEMAKER)

-AGさんはどうですか?

AG:さっきと被るけど、やっぱり繊細さっすね。

一同:ははははは(笑)。

AG:いや、ほんとにPTPって繊細に感じるんですよ。ゴリゴリの曲もそうだし、泣きそうになる優しい曲も書けるから。「Pictures」も繊細だなと思いましたからね。ハードコアの要素を持ちながら、人に寄り添ってくれるような曲も書くから。音楽で自分の弱さを出してもいいんだなと思えました。音楽的には3rdアルバム『Remember the name』でまた変わったなと思いましたね。MUSEっぽい要素も入ったり、そういう影響を受けているのかなって。そこでまた"やられた!"と思ったんですよ(笑)。

Tack朗:「Deprogrammer」(『Remember the name』収録曲)って曲があるじゃないですか。同期が鳴っているのかなと思ったら、PABLOさんがギター・シンセで弾いてたんですよ。それがマジかっこよくて! 新しいものを取り入れているけど、自分なりに表現しているところも衝撃的でした。えっ、これギターなの? って。

TJ:自分の好きなバンドがどんなことをやってるのかは見ちゃうよね(笑)。