INTERVIEW
GEN from Subciety × K from Pay Money To My Pain
2010.03.30UPDATE
Member:K × Subciety : GEN
Interviewer:ムラオカ
【Subciety】
常に妥協のない物作り=「揺るぎないデザイン」をコンセプトにアイテムを展開している。独自の視点や嗅覚から素材を選び抜き、匠のカッティングと縫製技術により実現させた計算された拘りのシルエットとディティールは、男心をくすぐる良質で奥行きを感じさせる仕上がりになっている。シンプルでクオリティの高いウェアは本来洋服が持つべき本質を追求したリアルなスタイルを表現している。今季は立ち上げ10周年を迎え、Subciety にとって最重要である時を経ても古くならない物作りの精神が念頭に置き、アニバーサリーアイテムや昨シーズンより引き続き、ストリート文化を背景においたワークウェア的要素や印象的なチェック柄を取り入れたアイテムなど上質なアメカジスタイルを提案する。
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国内のトップ・バンドをサポートするファッション・ブランド『Subciety』代表のGEN 氏と日本のラウドロック・シーンを牽引するPay money To my Pain のヴォーカルK氏による対談を激ロックマガジンにてブッキングすることに成功した。ファッションの話から音楽の話、近々SHIBUYA-AXにて開催されるライヴ・イベント『A.V.E.S.T』に至るまで最前線にいる両氏による対談は非常に中身の濃いものとなった。
-GENさんとKさんの出会いについて教えてください。
GEN:どこで出会ったっけ(笑)?
K:凄いっすね、なんかデートバーみたいな。
GEN & K:(爆笑)
K:一番初めにライヴ・イベントでお会いして、Subcietyの服がぽんと置いてあったんですけど、“これ着てくれないか”みたいな話をもらって、着て、ライヴに出演して終わってから楽屋に挨拶に来てくださって、そこから話してって感じですね。
GEN:前回の『A.V.E.S.T』に出てもらって、その時にライヴを見て、ぜひと思ってお願いして、まあそれからファッション・ブランドとしていろんなところでお世話になっている感じですね。一緒に酒を飲んで(笑)
K:間違いないっすね(笑)
-お互いの第一印象ってどうでしたか?
K:なんだかこのまんまの人でしたね。初めから凄く物腰が低い方だったですね。
GEN:僕の最初のK君の印象はファッションの世界でもカリスマになれると思いましたね。音もそうだし雰囲気もそうだし。
出会った頃から昔から知っているような感じですね。感覚的なこういう感じだったよねっていう。凄くシンプルに生きているっていうのが昔の自分を見ているところも凄くあって、やっぱりそういうのは凄く惹かれますよね。
自分でも推すことの出来るものはどんどん推していきたいっていうのが凄くあって、K君とはほんと自然な感じですね。PTPのライヴがあれば行って、僕のライヴに出てもらってみたいな感じですね。
K:そうっすね。やる、やらない、みたいなシンプルな感じですね。
-GENさんはPTPのライヴをたくさん見ていると思いますが、どんな感想を持ちましたか?
GEN:直接言うと照れくさいですが、K君の高音からのシャウトの感じが好きですね。
あれは結構たまらないですね。PTPは他のバンドにはないかっこよさを持っているバンドだと思います。バンドからだけでなくK君自身からもそういったものを強く感じますね。ともかくかっこいいと(笑)もともと音楽やっている人をサポートしていくというのはブランド・コンセプトの一部としてあったので、ファッション誌がヒップホップ、レゲエっていう時代が結構長く続いていたのでそれが自分の手で変えられる人を探していたんですが、K君を見てファッション誌、ファッション自体を自分の好きなジャンルに変えられる人が現れてきたなと感じています。
-アーティストがライヴでSubcietyを着ていると、作っているGENさんからするとやはり嬉しいものですか?
GEN:作っているときからイメージしていますから。周りにいるアーティストがこういうのを着てくれるといいなということをイメージして洋服作りをしてますね。Subcietyって確かに自分で作っているけど、自分のブランドというイメージは元々なくて、Subcietyがこういうものを求めているんだろうってものを自分で作っている感じですね。お客さんどうこうというより、周りの環境に合わせたものを作っていくって感じですね。
-PTPのKさんをイメージして作ることもありますか?
GEN:もちろんあります。
-ご存知でしたか?
K:そういうことは考える人だなとは思っていました。俺に絶対に似合う服しかピックアップしないし、俺がシンプルなものが好きだってことも分かってくれているし、だけど1つの提示として“こういう新しい服も着てみたら”って言ってくれますね。俺は今までずっとシンプルなパンツに無地の黒T-シャツしか着てこなかったけど、そうじゃなくて“他の方向もあるんじゃねぇの”というのを提示してくれる。
GEN:売るために着てもらうんじゃなくて、こういうのが似合うんじゃないかなという思いで作って、実際に着てもらってます。売りたいってだけのものを作るのは嫌で、似合う服だけを着てもらって自然で本来あるべき姿を追求しているつもりですね。
K:無理にそこら辺を推さない人ですね。嫌だなと思っているときは推してこないし、そういう場合は別のものを提案してくるし。
ついこの間、一週間のトレンドっていって七日間のファッションを一日ですべてコーディネイトしてもらって着ていったんですけど、例えばセーターとか人生の中で着たことがない新しい服があって、GENさんはそういうもの提示してくれましたね。
GEN:あの時は一日で七日間分を撮らなければいけなくて、同じ感じにはできなかったのでそこが面白かったですね。