INTERVIEW
Pay money To my Pain 座談会
2016.11.28UPDATE
2016年11月号掲載
HER NAME IN BLOOD:TJ(Gt)
NOISEMAKER:AG(Vo)
ヒステリックパニック:Tack朗(Gt/Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by 川村 隼也
-AGさんは、同じヴォーカリストとしての目線で見たKさんはどうですか?
AG:歳もそんなに離れていなかったから、聴いている音楽も近かったと思うんですよ。そういう意味でも惹かれたのかもしれない。自分が好きな音楽の匂いも感じましたからね。あと、これは余談になりますけど、ウチのドラムがボビーと呼ばれてて、それはPTPにつけられたあだ名なんですよ。"お前はこれからボビーと名乗れ!"、"顔がボビーっぽいからや!"って。
TJ:はははは(笑)、マジですか。
AG:で、"ZAX(Dr)さんはなぜZAXさんなんですか?"と、名前の由来を聞いたことがあって。アメリカに行ったときに、名前どうする? となったときに"ZAXでいいじゃん"とメンバーに言われて、最初はめちゃくちゃ反発したらしいんですよ。でも向こうのエンジニアに挨拶するときに、"Hi, I'm ZAX!"って。
一同:はははははは(笑)。
AG:Kさんの歌声に関しては、世界を見渡した中でも、個性があると思います。海外にもいいヴォーカリストはいるけど、どこか似通ってるところもあるし......Kさんに似てる歌声を持ってるヴォーカリストは地球上どこにもいないから。オンリー・ワンですよね。特に「Pictures」とか「Home」のメロディを歌ってるときにそれを感じますね。
TJ:独特な発音の仕方だし、なにより洋楽好きの自分にしっくりくる歌声でしたからね。実際にHER NAME IN BLOODで対バンしたことがないので、それはすっごく悔しいですね。"HOUSE OF CHAOS"(PTP主催イベント)とかでPTPのライヴは観に行ってたんですけど。初めてNOISEMAKERのライヴを観たときにKさんもいたんですよ。
AG:えっ、それはいつ?
TJ:渋谷THE GAMEでやったときだったかな。そのときは全然話せなかったですね。Kさんは近よりがたいオーラがありましたからね。
Tack朗:僕らが結成したのは2012年なので、対バンはないんですよね。
AG:2012年なの? 結成してまだ4年しか経ってないんだ(笑)。
Tack朗:だから、PTPのライヴはキッズとして観てました。PABLOさんがプロデュースしてるNoisyCellと飲んでいたら、そこにPABLOさんが来て、そのときにすごく優しくしてくれて。"お前らはいい奴だから、大丈夫だよ!"って。
一同:はははは(笑)。
今のキッズにも聴いてほしいですね。それでPTPのすごさが伝わればいいなと(TJ/HER NAME IN BLOOD)
-では最後に、"今作を機にPTPを聴いてみよう!"というリスナーに向けて、ひとりずつ聴きどころを教えてもらえればと思います。
AG:ラウド好きじゃない人にも聴いてほしいですね。俺はラウドという言葉があまり好きじゃなくて、可能性を狭めている気もするんですよ。曲も聴かずに判断する人もいるだろうから。J-POPが好きな人も手を伸ばして、いい音楽に触れてほしいですね。それでハードな曲も好きになって、HER NAME IN BLOODの曲も好きになるかもしれないし。そういうふうにみんなの音楽が繋がっていけばいいなと。PTPの曲にはそういう力があると思いますね。
TJ:自分のお客さんに話を聞いても、ちょっと調べて、バンドを掘ろうという人が少ない気がして。今回のタイミングでPTPを知る人もいるだろうから、こういうバンドがいたんだ、ということを知ってほしいですね。それでPTPのすごさが伝わればいいなと。それから遡って、個人的にはGUNDOGも聴いてほしいですね。GUNDOG時代のシングル『Chair』のカップリング曲「Lost〔Down IN THE crowd〕generation」の中に"Pay money to my pain"という歌詞があるんですよ。そこでも繋がっているから、それも知ってほしいなと。今のキッズにも聴いてほしいですね。
Tack朗:PTPはラウドロックのパイオニアだと思うんですよ。FACTを含めて僕の中で二大巨頭なんですけど、時代を切り拓いたパイオニアだと思っているので。僕らのお客さんでも通ってない人がいると思うから、ルーツを辿る意味でも聴いてほしいですね。今作には全部の音源が入ってるわけじゃないですか。4枚のアルバムを1枚1枚大事に聴いてほしいんですよ。じっくり聴くことで進化する課程もわかるだろうし......1週間1枚ずつ聴くのもいいのかなって。
TJ:それいいね!
Tack朗:ゆっくりPTPの世界観を味わってほしいですね。
▼リリース情報
Pay money To my Pain
コンプリート・ボックス
『Pay money To my Pain』
2016.12.06 ON SALE!!
VPCC-80685:TシャツSサイズ
VPCC-80686:TシャツMサイズ
VPCC-80687:TシャツLサイズ
¥20,000(税別)
[Vap]
【5CD+2Blu-ray+LP+Tシャツ+ブックレット】
[CD①]1st Album『Another day comes』 ※2016年現在の最新技術で新たにミックス
[CD②] 2nd Album『after you wake up』
[CD③] 3rd Album『Remember the name』
[CD④] 4th Album『gene』
[CD⑤] 1st EP『Drop of INK』/ 2nd EP『Writing in the diary』/ and B-sides / 2003年12月5日First Live at 高崎 club FLEEZ(PTP初ライヴ音源)
[Blu-ray①] TOUR 2011 "Joy ride"2 / MAY / 2011 SHIBUYA-AX 完全収録
[Blu-ray②] All Music Videos / 10 Stage Performances
[12" Vinyl] 1st Album『Another day comes』