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INTERVIEW

But by Fall

2015.03.09UPDATE

2015年03月号掲載

But by Fall

Member:Kento (Vo/Gt) Kazuya (Gt/Vo) Akkie (Ba) Tatsuya (Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-激ロックとして初めてのインタビューとなりますので、基本的な質問から入らせていただきます。まず結成が2008年とのことですが、バンド結成に至るまでのストーリーを教えていただけますか?

Kento:最初僕とドラムのTatsuyaが大学のころにバンドをやろうということで、そのときはまだベースのAkkieもギターのKazuyaもいなかったんです。そのころのバンド名がCATCH22っていう、大御所スカ・バンドと被っていたんですけど(笑)。で、ギターが抜けるタイミングでインターネットのメンバー募集でKazuyaが入って、そこでCATCH22というバンド名はやめてBut by Fallという今の名前になって。

Kazuya:心機一転リスタートって感じで、本気で音楽で飯食っていきたいっていうのを改めてみんなで確認して、そのときに今までの名前でメンバーが加入してやるんじゃなくて、新しいバンドとして生まれ変わってやろうって、6年前に始まったのがきっかけです。

Kento:で、そのBut by Fallの初ライヴが2008年の6月23日に八王子Match Voxで。その1年後にベースのAkkieが加入して今の形になりました。

-そこからメンバー・チェンジなく6年間やってきていますね。紆余曲折はなかったのでしょうか?

Kento:いや、このメンバーになってからはそういうことはまったくなかったですね。音楽性の趣味が合うってのもあるし、遊び友達としても趣味が合う4人なんで、学校のクラスだったとしてもこの4人で集まってるだろうなって4人ですね。

-今も結成当時からずっと仲が良いのですか?

Kazuya:仲の良さだけは自慢できるんじゃないですかね(笑)。

-仲の良さだけ(笑)? 現在までミニ・アルバムを1枚、フル・アルバムを2枚リリースしていますが、その中でとりわけ印象的な作品や楽曲がありましたら教えてください。

Kazuya:作品としては1stフル・アルバムの『Take Back Your Romance』が気に入っていますね。メロディック・パンク、ポップ・パンク一辺倒なアルバムなんですけど、そこを貫けたってのもあって。ジャケットとタイトルもキラキラしてるねって感じで、スタイルが確立されたアルバムだったので、周りからも評価していただいた作品だと思います。

Kento:最初の1stミニ・アルバム(『Heart Beats』)のツアーではあまりモッシュが起きなくて。で、そのあとの『Take Back Your Romance』から熱量を感じるようになって、モッシュも毎回起きるようなツアーになったんで印象深かったです。何かが変わったアルバムだなって思います。

Kazuya:いまだにライヴのセットリストでは『Take Back Your Romance』に助けてもらってますね。迷ったときはそのアルバムからやれば盛り上がるっていうのがあります。

-2ndフル・アルバム『A Bloody Love Letter』はいかがですか?

Kento:『A Bloody Love Letter』は僕らの挑戦でもありました。日本語詞を初めて取り入れたり、メロコアメロコアしてない、例えばお母さんとかが聴いても"いいね"って言うようなあくまで世間一般の人たちも聴ける曲たちを集めたくて、いろいろ挑戦したんです。たしかに1枚目とは違っていろんなジャンルが入っちゃってて、聴いた人は"お? どうしたの?"って思うかもしれないけど、僕たちにはいろんな挑戦ができたアルバムですね。

-その前作『A Bloody Love Letter』リリースから約3年経ちましたね。

Kazuya:地獄の3年間ですね(笑)。

Kento:いやぁいろいろありました(笑)。

-そうなんですね(笑)。その地獄の一端を教えていただけますか(笑)?

Kazuya:前作までの3作のジャケットを見ていただいたらわかるように3枚ともハートが描いてあって、僕らは"ハート3部作"って呼んでるんですけど、リリースした後、ずっとお世話になっていた人たちといったんお別れすることになって。僕らは初ライヴでスカウトしていただいて、CDを出す流れになって、それ以降ずっと誰かのサポートを受けながら音楽活動をしてきたんですけど、今回初めてバンド4人だけの状態に立ち戻ることになって、"さぁ、どうしようか?"ってことになり、メンバー4人でミーティングも重ねたり、いろんな人に話を聞いたりしてたんですけど、ちょっとそこに時間がかかりすぎてしまって......。

Tatsuya:逆境だったけど、何かを変えるには中から見ても外から見てもわかりやすいタイミングだったんで、自分らではチャンスだと思ってたんですけど、やっぱりなかなか見えてこない部分もあって、何から変えていったらいいのかわからないし、何を変えちゃいけないかもわからないし、"僕ら今までどうやって活動してきたっけ?"って、根本の部分から全部"?"が付いちゃって。1個1個整理しながらやってたら、仲がいいとはいえメンバー間で言い合うこともあったし、そんなこんなで3年経っちゃった、みたいな(苦笑)。やろうと思っても思うように前に進まない、歯車がずーっと噛み合わない期間でした。

Kento:3枚作品を出して固まっちゃった考え方や概念を自然と削ぎ落とせたというか。"こんなエゴいらなかったな。"とか、いろんな柔軟な意見を取り入れられるようになったので、この3年間は単なる地獄とか(笑)、意味のないものではなかったですね。

Kazuya:意味はすごくあったね。この3年間がなかったら今回の作品はできてないです。