DISC REVIEW
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前作『Believers' War』から約1年半ぶりとなるミニ・アルバムが完成。今作は大西俊也(IVORY7 CHORD/ex-WRONG SCALE)を全曲プロデュースに迎え、バンドとしても新境地に辿り着いた意欲作。メロコアに留まらず、より広いフィールドに飛び出したスケール感のあるサウンドが爽快だ。透明度の高いハイトーン・ヴォーカルを武器に、聴き手との一体感を意識したシンガロング・コーラスを多用したスタジアム・ロック的手法が功を奏している。ほとんど日本語による歌詞もリスナーを意識した結果だろう。また、メンバーのルーツのひとつであるキラキラしたメタル調のギター・フレーズと同期もうまく溶け合い、激しさと壮大さが絶妙なバランス感を保っている。リアルな人間味が垣間見える歌詞も必読。 荒金 良介