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INTERVIEW

GEEKS

2014.11.05UPDATE

2014年11月号掲載

GEEKS

Member:エンドウ. (Vo/Gt) ミツ (Vo/Ba) カオル (Vo/Key) キョウヘイ (Vo/Dr)

Interviewer:荒金 良介

-なるほど。今はバンドでもエレクトロを入れるのが普通になってますけど、GEEKSなりのそれに対する返答だったりするのかなと。その辺はどうですか?

エンドウ.:それはありますね。僕らの中でああいうものをやるならデジタルではなく、70、80年代にみんなが一生懸命そういうサウンドを出していたアプローチでやりたいなと。トラディショナルなロック、武骨なパンク、そこは変えずにエレクトロじゃないけど、シンセサイザーを入れたいなと。VAN HALENは全然好きじゃないけど、VAN HALENは意識してますね。

-好きじゃないんですか(笑)?

エンドウ.:VAN HALENの存在が好きなんですよ。「Jump」という曲がなぜ評価されてるのか、それはわからいないけど(笑)。

ミツ:曲としてはそんなにたいしたことはないですからね(笑)。あのリフが有名なだけで、歌が入ったら違う曲に変りますからね。

エンドウ.:前に出てきたJOURNEYもそうですけど、あの時代特有のダサさって言うんですか? 一生懸命新しいことにチャレンジしてる。そのパイオニア精神がかっこ良くて、そこに対するリスペクトはありますね。ロックは曲がいいとかじゃなく、その姿勢がかっこいいとか、そこが大事だったりしますから。

-その着眼点が面白いですね。

エンドウ.:ロックの歴史が好きだし、例えば僕らはプロレスも好きで、全然自分が好きじゃない選手でも面白いんですよね。あいつ何なんだよって、気になる感じに近くて。あのプロレスラーのスタイルは好きじゃないけど、あいつの立ち位置がいいんだよねって。僕ら単なる音楽好きじゃなく、ロック好き、ロック・ファンですからね。

-ロックの歴史で言えば、他にも注目すべきところはあると思うんですが、なぜVAN HALENやJOURNEYなんでしょう?

カオル:シンセの感じというと、あのへんが浮かんで来るんですよね。

ミツ:一瞬、変だな? と思いましたからね(笑)。

エンドウ.:今はエレクトロが当たり前の時代だけど、ハード・ロック連中がキーボードを入れて、DEEP PURPLEとは違った訳わからないシンセ音を出してる時代が今はなおさら面白いなって。ああいうダサさは本当に好きですね。

-今作はGEEKSが持ってるグッド・メロディとシンセが相まって、ポップ性が高まってますよね。王道感があるというか。

エンドウ.:僕らポップなものが好きだし、王道ポップこそやりたいことですからね。

-曲のBPMも遅くなってませんか?

エンドウ.:そうかも。どれぐらいのテンポから作る? という話から曲作りをするんですよ。そのときに人生で好きで聴いた曲で、速いものは圧倒的に少ないんですよ。世の中で高い評価を得ている曲も8ビートで速いものは限られてると思うし、今僕らもあまり速い曲を求めてなかったかもしれない。

-ちなみにメンバーみなさんが好きな曲というと?

カオル:みんな洋楽好きに変わりはないけど、ちょっとずつ違うんですよね。

キョウヘイ:RED HOT CHILI PEPPERS、Chad Smith(Dr)が大好きですね。

-ああ、レッチリも速い曲はないですもんね。

エンドウ.:有名な曲はゆっくりしたものが多いですもんね。僕はMETALLICAかな。「Enter Sandman」とか好きですね。

ミツ:僕、THE CLASHが好きなんですけど、ヒット曲はゆったりしてるんですよね。

カオル:僕はSTRAY CATS、Chuck Berry、Ray Charlesとか古い音楽が好きで。

エンドウ.:こないだもBrian Setzerのライヴ行ってたもんね?

カオル:うん、モータウン時代の音楽も好きで、どのみち遅い曲が多いですからね。

エンドウ.:それで気付いたんですよ。そもそも好きだったのは8ビート・パンクじゃないって、俺らは違うんだって(笑)。

-そのへんの4人のツボが音に出たのかもしれないですね。

ミツ:仮でBPMを上げて録るんですけど、遅いものの方が満場一致で気持ちいいと思うから。

エンドウ.:そのへんの話はしてましたね。ライヴは速い曲が好きだから、そこはハズせないんですけど。それとは違うミドルのテンポ感を意識して、どっしりしたリズムで大きくやりたいなって。