INTERVIEW
GEEKS
2014.11.05UPDATE
2014年11月号掲載
Member:エンドウ. (Vo/Gt) ミツ (Vo/Ba) カオル (Vo/Key) キョウヘイ (Vo/Dr)
Interviewer:荒金 良介
-GEEKS自体はアメリカの音楽にたっぷり影響を受けてるじゃないですか。
エンドウ.:うん、僕らはそれで育ったし、それが当たり前だと思って音楽をやってきましたからね。
-昨年はフル・アルバムを2枚続けてリリースしましたが、今回は1年ぶりの音源になりますけど、また作風が変りましたね。
エンドウ.:僕らはなるべく同じものをやろうと意識してるんですけど、自然と違いは出てきますよね。今年はシングルを出して、アルバムを出そうと考えてたんですよ。で、今回はほぼ書き下ろしで、今年のGEEKSが詰まってます。とはいえ、8曲目の「125MONOLOGUE」は2008年のアイディアだよね?
-2008年って、バンドが結成した年ですよね?
エンドウ.:そうですね。僕らはスタジオで録って、アイディアをどんどん蓄積していくんですよ。そのときにいい曲だねと言っても、タイミングやバランスで入らない曲もありますからね。今回はいい加減、この曲を入れたいなと思って収録しました。他の曲は書き下ろしで、今年の春以降に作ったものばかりですね。
-「125MONOLOGUE」は、AEROSMITHの「Angel」みたいな雰囲気も感じました。
エンドウ.:おお〜、ほんとですか? まあ、嫌いじゃないので嬉しいですね。まさかAEROSMITHの名前が出てくると思わなかった。ありがとうございます。
-この曲に限らず、今作はGEEKSが持ってるシンフォニックな側面がクローズ・アップされて、作品全体から華やかなポップ性を感じます。
エンドウ.:そうなんですよ。全然考えてなかったけど、ミックス、マスタリングを終えると、"今回明るくね?"みたいな。いつも明るいんだけど、陽気だなって。
カオル:作ってる段階ではそんな気はしてなかったけど、まとまってみたらこうなって。
-パンキッシュな曲調は少ないですよね。
エンドウ.:「ANATOMY RHAPSODY」、「CHICAGO TYPEWRITER」はハード・ロックしたいなと思いながら作ったんですよね。MOTLEY CRUEみたいな華やかな世界観をイメージしました。
-LAメタル的なパーティー感を意識して?
エンドウ.:歌詞は全然違うけど、サウンド面はそうですね。僕ら音楽は好きでいつも聴いてるけど、自然にそれが反映されてるのかもしれない。
-「ROAD ROLLER」は、QUEENの「Bicycle Race」みたいな空気感もありますよね。
エンドウ.:たしかに。「ROAD ROLLER」は最初にライヴ会場限定で出したシングルに入ってた曲で、スペーシーな感じをモチーフにしたんですよ。その中でもスペーシーと言ったら、イマドキのテクノっぽいものじゃなく、僕らの中ではTHE WHOなんですよね。だから、そういうサウンドを目指しました。PUFFYの「ジェット警察」並みの、あれはTHE WHOのオマージュですからね。それぐらい僕らもTHE WHOオマージュのイントロをやってます(笑)。
-THE WHOが持つスペーシー感のどこに惹かれます?
エンドウ.:当時の最新のシンセで、一生懸命SF感を出してたじゃないですか。VAN HALENの「Jump」もそうですね。ギターなんて全然聴こえねえじゃねえかよ、というぐらいシンセ押しじゃないですか。初めて聴いたときはダサイと思ったけど、いろいろやってきて、今"ちょっとカッコイイかも"と思うようになったんですよ。今回はカオルのキーボードのサウンド面はそこを意識してます。ギター、ベース、ドラムのトラディショナル・ロックな部分は変わらずで、レコーディングもほとんど全作品同じ音色で録ってますからね。
カオル:だから、僕しか変わりようがないんですよね。
エンドウ.:また変えたくもないので。カオルのうわものはオルガン、ピアノ、ストリングスとか生楽器でも存在する音色が多かったけど、今回はVAN HALEN、THE WHOみたいなアナログ・シンセ系を意識して、いろいろやったよね?
カオル:JOURNEY的なね?
エンドウ.:うん(笑)。