INTERVIEW
GEEKS
2014.11.05UPDATE
2014年11月号掲載
Member:エンドウ. (Vo/Gt) ミツ (Vo/Ba) カオル (Vo/Key) キョウヘイ (Vo/Dr)
Interviewer:荒金 良介
-全体的にシンセの比重は増えてますもんね。それが明るさや華やかさに繋がってるのかもしれませんね。
カオル:今回は比べものにならないくらい増えてますね。自分の中にある勝手な縛りで、メンバー3人には言ってないけど、全部シンセの音色を変えてるんですよ。
エンドウ.:えっ、そうなんだ!
カオル:同じシンセの音の使い回しはしてないし、A、B、サビでも変えてるんですよ。でも聴いてもあまりわからないと思います。自分でも"これ何に使ったっけ?"と思うこともあるから(笑)。
エンドウ.:俺、ここ50曲ぐらいのレコーディングでギターのつまみは1ミリも変えてない。
カオル:音色の使い回しはつまらないと思って、いろいろやってみたんですよ。だから、種類で言ったら何十種類と入ってます。ただ、大差はないんで(笑)。
ミツ:そのこだわりは知らなかったなあ。
-僕も微妙なニュアンスまではわからなかったですが、確実にカラフルさは増してますよね。もともとシンセを多く入れようと思ってたんですか?
エンドウ.:全然考えてなかったんですけど、結果的にそうなりました。ベースとドラムで基本部分を支えてて、うわものはギターとキーボード......あとは歌ぐらいですからね。でも僕はうわものを弾くのが嫌で、パワー・コードをただ弾きたいだけなので、"カオル君お願いします!"という傾向はどんどん強くなってますね。
カオル:今回はありますけど、普段ギター・ソロも弾かないですからね。
-逆に言えば、変化するところはキーボードしかない?
エンドウ.:なるべく変えたくないんでね。
ミツ:意図的にトラディショナルでベーシックな部分は変わらないようにしてます。
-今回リード曲「VERMIN KELLER」のリミックス・バージョンも収録されてますけど、これは?
エンドウ.:TeddyLoidさんにやってもらったんですよ。それはボーナス・トラック扱いで入れました。僕が前にMEGさんの曲でギターを弾いたんですけど、その作曲がTeddyさんで、その繋がりもあったから。会場限定で出したシングルがスペーシーだったので、今回のジャケもメカメカしいし、Teddyさんにお願いしたら面白いんじゃないかと。オーダーも一切なくて、完全におまかせでぐちゃぐちゃに好き放題やってくださいと。自分の曲をリミックスしてもらう機会もないので、かなりゴージャスで面白い仕上がりになったと思います。リスナーもそうだけど、やってもらった僕らが1番楽しめました。リード曲をTeddyさんにやってもらおうと思っていたけど、どれをリード曲にするか決めてなくて。
ミツ:僕らどれをリード曲にするのか、毎回悩むんですよ。最後にできたものがリード曲になる率が高いけど。
エンドウ.:周りの声を含めて、これがいいだろうということで、僕らはどれでもいいんですよね。ただ、そう言いながらも2、3曲に絞ったものの中のひとつでしたね。世界観、イメージ、サウンドも難解ではなく、わかりやすい曲ですからね。
レーベル担当者:ダーク・ファンタジーという部分もありつつ、今回のテーマにもちゃんと結びついてるものがいいんじゃないかと。
-今回のテーマというのは?
エンドウ.:スペーシーさ、メカメカしい感じ、それがカオルのキーボードにも繋がってるし。まあ、結果的にそこまでスペーシーにしたわけじゃないけど。全体のイメージとしては、そういうものがありましたね。近未来というか、曲を作ってるときにそんなことを考えてましたね。
-そのアイディアはどこから出てきたんですか?
エンドウ.:以前はモンスター系、街というイメージでアルバムを作ったこともあるけど、"これまでと同じじゃつまんないかな"程度のレベルで考えていたら、これがいいかもなって。