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INTERVIEW

SPYAIR

2013.08.05UPDATE

2013年08月号掲載

SPYAIR

メンバー:IKE (Vo) UZ (Gt/Prog) MOMIKEN (Ba) KENTA (Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

-そして『MILLION』というアルバム・タイトルですが。

UZ:品がなくてバカそうなものがいいなって(笑)。そういうものを掲げるロック・バンドは今少ないと思うんです。どっちかっていうとIQ高くて知的に見える奴らが増えてきてる。それはそれですげぇかっこいいと思うし、批判するつもりはないですけど、俺らが憧れていたロック・バンドって"金持ってそうだな""女にモテそうだな"って感じで、そういうものに憧れて楽器を始めたから。だから"100万枚売ってやる!"ってバカみたいなこと言ってる奴のほうが"らしい"んじゃないかなって。

KENTA:実際バカだしね(笑)。

UZ:ん?いや、俺はそんなことないけど(笑)?

一同:(笑)。

IKE:アルバム・タイトルは打ち出したときに相手がどういう印象を受けて、俺らがどういう思いを掲げるかが重要だと思っていて。俺らがやりたいことを名前にするべきだと思うし、出したときに"お前らバカだな"と言ってくる奴らはたくさんいるだろうけど"言いたい奴は言えよ"と。この"MILLION"は枚数売るとも言っていないし、100万人に届くものを作るとも言っていない。でも漠然とした言葉が、きっといつか意味を持ってくるんじゃないかなって。"ミリオンも売れるわけねぇじゃん"と思う人もいれば"SPYAIRならやってくれるよね"と思ってくれる人もいる。みんなそれぞれが思っているイメージが"MILLION"という言葉にはあるから、それが重要なんです。いろんな思いが生まれるから、何もないよりマシなんです。

-いろんなものが生まれてせめぎ合うのは面白いし、わくわくしますよね。ちなみにタイトル案はどなたが?

UZ:俺が設計図の段階から勝手に名付けてました(笑)。

KENTA:だから刷り込みなんですよ(笑)。設計図を作り始めた去年の10月の時点からみんなで"『MILLION』やばいね!"って言ってて。

-ははは(笑)。夢があっていいタイトルだと思います。最近はCDが売れないという話が絶えなくて、そういう中で『MILLION』という言葉がドン!と出てくるのは心強いです。そもそも音楽は夢のあるものですから。

IKE:本当にそうですよ。(※激ロックの誌面を指して)ここに名だたるアーティストがいますけど、俺らがこういう人たちに憧れて、夢を描いて始めたのがバンドだから。俺らもそういう存在になりたいし、それを形にするのがアルバムですね。

-普段ロックを聴かない人も、ドラマの主題歌になったことでSPYAIRの音楽を知ることになったりと、どんどんバンドを取り巻く状況は大きくなっていると思います。わたしの母親もSPYAIRのこと知ってましたから。

メンバー全員:へぇー!

IKE&UZ:そういうのが嬉しい。

KENTA:嬉しいねぇ。

-これからも老若男女問わずSPYAIRの音楽は広がっていくと思うのですが、世間から期待されるものと、皆さん自身がやりたいこととのせめぎ合いが生じたりもするかもしれません。......でも、このアルバムを聴いているとそんな心配はなさそうですね。

UZ:んー......そういう(せめぎ合いみたいな)ものは前のほうがあったかな。coldrainは同期なんですけど"かっけぇなぁこいつら、男らしくて。テレビにも出ずにライヴもやって、客掴んで、CD売って"......めちゃくちゃ憧れはあったし。俺はHi-STANDARDがめちゃくちゃ好きで"それに比べて俺らの活動ってチャラいな"ってすげぇコンプレックスに思ってたけど......でも割り切れたかな。何で割り切れたんだろうね?

KENTA:やっぱり4人になったからじゃない?

UZ:あ、それはデカい。

IKE:そこでバンド感も出たよね。

UZ:それで4人になって、俺らは実際音楽をやっているし、音楽の匂いはすると思うし、何をやってもいいなって。それこそバラエティに出てめちゃくちゃ笑えてても、ちゃんと芯に音楽があるから何も怖くない。それはでかかったね。

IKE&KENTA&MOMIKEN:それはでかかったと思う。

IKE:今すげぇ活動自体が面白いと思ってて。大きくなるといろんなこと出来るんすよ。武道館で出来る(アーティスト)なんて限られてるじゃないですか。でも俺らは出来るし、出来たし。今後もっと大きいステージも目指せるし、ライヴハウスに帰ることも出来る。いろんなテレビにも出たいと思えば出られる、ラジオにも出られる。いろんなことが出来るようになることは悪いことじゃない。それを自信を持ってやるかどうか、意識ひとつでいろんなものが変わってくると思うんですよね。だからいろんな羨ましいバンドとかアーティストとかたくさんいるけど、それを見ていてもしょうがねーなって。今自分たちが持っているものを楽しんだらもっと次のものが(自分たちのもとに)来るし。楽しんじゃえばいいかなって。

-そういうことが出来るのにやらないバンドはたくさんいるので、リスナーとしては"やってくれたら面白くなるのに"と歯がゆさを感じることもあります。

UZ:その(バンドの)気持ちは凄く分かります。そういう美学を持ったバンドはいるけれど、実際そこを超えてみたらそれはそれで楽しいんだなって。でも最終的にはライヴだと思うし。フェスとかに出て俺らのほうがライヴがヘボければ、それは完全に俺らの負けだし。でも俺らのほうがかっこよければ、テレビに出てるからかっこ悪いとかそういうこともないじゃないですか。だから結局そこだと思うから、今は何やっててもいいのかなと思いますね。