INTERVIEW
Aldious
2013.05.15UPDATE
2013年05月号掲載
Member:Re:NO (Vo) Yoshi (Gt) トキ (Gt) サワ(Ba) Aruto (Dr)
Interviewer:荒金 良介
-ざっくりした質問になりますが、昨年を振り返ってみて、どんな1年でしたか?
Yoshi:ヴォーカルの交代というバンドに取って大きな山場がありましたが、夏にRe:NOが加入してからレコーディングにツアーにアルバム制作と、内容の非常に濃い半年でした。“まだ半年?”としか思えないくらい本当に充実してました。
Re:NO:“まだ1年も経ってないの?”って感じです(笑)。ヨッシーも言うようにとても濃い毎日です、今現在も。毎日毎日がプレッシャーで、1つ乗り越えるごとの喜びがとても大きかったです。
Aruto:あっという間の1年だった気がするね。特にRe:NOが加入してからが早かった。忙しかった分、余計にそう感じます。
トキ:人生で1番悩んで1番笑った1年でした。特にヴォーカルの交代があったので、バンドの転機の年だったなあと思います。ですがこうして再スタートを切れたので素晴らしい年でした。
サワ:Re:NOちゃんが加入して、Aldiousが生まれ変わって、上京もあって、とにかく波瀾万丈な年でした。でも確かにまだ半年しか経ってないとは……Re:NOちゃんは馴染むの早すぎ(笑)。
Aruto:確かに(笑)。私たちのテンションというか、雰囲気に馴染みすぎててもう3年くらい一緒にいる気がする。
Re:NO:(笑)
-新ヴォーカリストRe:NOさんを迎えて初となる、3rdシングル「White Crow」が自己最高位を記録しましたが、この結果についてはどういう風に受けとめてますか?
Yoshi:デビューした頃は、自分たちの作品がランキングの上位にランク・インされることが本当に感動で嬉しかったのですが、今はランキングの結果よりも自分たちが満足できるもの、過去の作品より良いものを作れたかが重要だと思っています。以前は順位をチェックしてましたが、今はあまり興味ないですね。
トキ:バンドの形が大きく変わってしまったのにも関わらず、それでも応援し受け入れてくれたファンの暖かさに凄く感動しました。それにメンバー皆が壁を乗り越え、特にRe:NOちゃんが必死で努力してくれたおかげでこの結果が出たと思っています。
サワ:それだけの方がAldiousを待っていてくれていたのだと思うと嬉しいです!これからも自分たちらしく頑張っていきます!
Aruto:ヴォーカルが交代したことに対しての反応が正直怖かった気持ちもあったので、この結果は素直に嬉しかったですね。
Re:NO:素直に嬉しいです。メンバーとスタッフのおかげだと思ってます。Aldiousのファンの方はもちろんのこと……。
-今回3rdアルバム『District Zero』が完成しましたが、制作はいつ頃から始めたのでしょうか?
Yoshi:ほとんどの曲は2012年中に作ったものですが、シングルのRecやツアーなどの合間に曲を仕上げたりしました。本格的なレコーディングは12月にツアーが終わってからです。
トキ:レコーディング自体は去年から始めていました。私が作曲した「夜桜」は、ちょうどメンバー・チェンジがあった去年の夏頃に自分自身を奮い立たせようと作った曲です。
サワ:曲作りはヴォーカル不在時期からずっと進めていましたね。私の曲もRe:NO加入前にはすでにほぼ完成していたので、その後のライヴでも披露していました。
-今作に臨む上で、具体的なアルバム像のようなものはありましたか?
Yoshi:3作目だけど、ヴォーカルがRe:NOになってから初のフル・アルバムなので、まだAldiousらしさを十分に残した王道なものを基盤にしようと思いました。「Scabby Heart」のような雰囲気の違う曲も敢えて入れていますが、1stの頃から浮いた曲を入れることはしていたので、逆にAldiousらしいと感じるかもしれません。
トキ:Aldiousらしさを大切にはしつつ、全く新しいアルバムにしたいと思ってました。衣装の雰囲気もガラッと変わりました。
Aruto:やはりRe:NOの持つ雰囲気や個性も、ばっちり活かしていきたかったですしね。
-Re:NOさんを迎えて、アルバム自体は初めての制作ですよね。曲作りや制作を行う過程で、また違うプレッシャーや、逆に新しい発見みたいなこともあったのでしょうか?
Yoshi:シングルの時はプロデューサー、エンジニアさん含め私たちも初めてな方が多かったのでまだ遠慮はあったと思います。ですがアルバムの時はRe:NOと初めて一緒にツアーを廻った後だったので、制作スタッフもシングルと一緒だったのでリラックスして作業できましたし、メンバーもお互い意見をぶつけ合ってましたね。ミックスなど含め自分たちの意見をかなり主張出来た作品になったと思います。
トキ:Re:NOが作曲した「Scabby Heart」の元々のデモを私がアレンジしている時に、ギターだけじゃなく、ベースやドラムに関しても“こうしたい!”“ああしたい!”とポコポコとイメージが湧いてきて、“わお! 私って、ギター以外にもアレンジできるんや”と楽しい発見がありました。そして前作に比べるとかなり、ギターや、トキ個人のギター・ソロ等、アレンジを任される部分が多かったので、プレッシャーはありましたが、自分のカラーを思う存分出せたと思います。
Aruto:新しい発見はほんとに多かったように思います。プレッシャーが全くなかったと言うと嘘になりますが、色々なやりとりのなかで新たなことを見出すことが楽しかったです。
Re:NO:昔から“好きなこと:歌うこと”“苦手なこと:歌うこと”で、歌うという喜びの隣にはいつも恐怖やプレッシャーがいるんですが、今回のレコーディングはツアーの後とゆうのもあり、経験を積んだ自信からか、歌を心から楽しんで歌うことが出来ました。