INTERVIEW
ギルガメッシュ
2012.09.12UPDATE
2012年09月号掲載
Member:左迅 (Vo) 弐 (Gt) 愁 (Ba) Яyo (Dr)
Interviewer:MAY-E
-サディスティックイヤーならではといえる内容になったようですね。
愁:そうですね。一本も同じライヴがなかったんですよね。曲も含めて。
左迅:うん。ライヴ直後のサイン会でファンの声を聞くことも出来たので、いつもとは少し違う、熱を帯びたファンの声を聞くことも出来ました。
-新曲「絶頂BANG!!」もツアーでは大いに盛り上がったと思いますが、リアクションはいかがでしたか?
左迅:ライヴでは、最初のダンスの部分を弐が踊っていたんですけど、“そこが最高でした!”ってリアクションが一番多かったです(笑)。
一同:(笑)
愁:センターでね(笑)。
弐:そうそう、“お前ギタリストじゃねーのかよ!”っていう(笑)。“キレがハンパじゃないっすね!”とか言われましたけど、もうめちゃくちゃ練習しましたからね(笑)!
-渋谷公演ではビデオクリップのようにダンサーが登場してステージを盛り上げていましたが、地方ではその役割を弐さんが担っていたんですね(笑)。
愁:そう、彼が代表して(笑)。
弐:ツアーの最初の頃は浸透率が低かったんですけど、ツアー・ファイナルになったら“やったぜ!”ってくらい手応えありました(笑)。踊り切りましたねぇ~。
-ハハハ(笑)。弐さん自身がダンサーに立候補したんですか?
弐:そうです!“やれるのは俺しかいねぇ!”って感じで(笑)。
Яyo:完璧だよな。踊り好きだもんな。
左迅:踊り好きだな(笑)!
-“踊れるギタリスト”ってことですね。
Яyo:良い肩書だなぁ(笑)。
弐:それ、サイン会でも言われましたよ!“踊れるギタリストなんですね!”って(笑)。
Яyo:まあそんな感じで、新たな一面が見せられる曲になりましたね。
-そうですね。ダンサーが登場するビデオ・クリップも斬新でした。
Яyo:パーティー・ソングなんで、出来た当初からビデオ・クリップにはダンサーを入れたいねって話はしていたんですよ。上手い具合にハマりましたね。
-そうですね。「絶頂BANG!!」はパーティー・ソングに仕上がっていますけど、歌詞は震災後の日本に向けて書き始めたものだったそうですね。
左迅:はい、そうなんです。
-今は一時よりも明るさを取り戻してきましたが、震災に関して思うことはありますか?
左迅:ああいうことがあってから、人と人とが団結するということが改めて確認出来たと思うんです。“日本人は助け合っていて凄いね”って世界から言われていましたし。そういう絆みたいなものを、ライヴハウスでも大切にしたいなっていうのは今はすごく思いますね。
-ギルガメッシュは海外にもファンがたくさんいますが、海外のファンからもたくさんコメントが寄せられたでしょうね。
左迅:はい、募金も集めていたんですがすごい額が集まって、ライヴは見れないけれど募金だけしに来てくれた子がいたりとか、千羽鶴を作ってわざわざライヴハウスに持って来てくれたりだとか。日本を応援してくれてるっていうのがすごく伝わったんで、日本に帰ってきてからのツアーは、その海外のファンの想いを日本のファンに伝えるためのツアーになりました。日本は支えられているなって感じましたね。
-そうですね。震災直後はロック・シーンにも色々な動きがありましたけれど、特に感銘を受けた出来事などはありましたか?
左迅:やっぱりAIR JAMですね。皆が元気になって欲しいがために、あの3人が再結成した訳じゃないですか。僕もAIR JAMに行ったんですけど、ライヴを見ていて、お客さんがすごく楽しそうにしているのを目の当たりにして、音楽って本当にすごいなってあの日は思いました。
-Hi-STANDARDは左迅さんにとっても特別なバンドですか?
左迅:高校生の時に聴いていました。世代でもあるんで。AIR JAMは、まさに伝説の夜でしたね。音楽って、人の支えにもなるし、エネルギーを持っているものなんだっていうことが感じられたし、自分たちもああいう希望の光を見せられるようなバンドになりたいって思いました。
-その光景を見て、こういう時代に生きるロック・バンドの在り方みたいなものを考えることもきっとあったでしょうね。
左迅:考えました。感じましたね。偉大でした、本当に。