－その方との作業はどうでしたか？

R：俺だけ、昔に録ってもらったことがあったんですけどね（笑）。

T：作業は、スムーズっちゃあスムーズだった気はしますね。サラッと、"もう一回やろか"みたいな（笑）。"もうちょっといけるね〜"とか（笑）。引き出してくれるのがうまいのかな？

S：そうやなあ、それはあるなあ。

－レコーディングというものを体感したことがないのですが、エンジニアさんとは先生と生徒の関係に近いのでしょうか？

T：若干そういう雰囲気もありつつ......。

S：人によってやり方も違いますけどね。

T：どういう感じなんだろうね？

S：家庭教師と......みたいな（笑）。

T：（笑）。でも、近いかもしれないなあ。先輩？部活で教えてくれる先輩とかに近いのかな。難しいね、例えが。

S：エンジニアさんって、全部の楽器やプレイに対して知識がすごくて。それを教えてもらう感じに近いのかな？

－教えてもらって"なるほど"っていう感じなんですね。具体的にはどういうことがあったのでしょうか？

T：クローズド・リムショット（スネア・ドラム等のリムで音を出すテクニック）っていう、カツッ、カツッ、ていうあのやり方を根本的に間違っていたみたいで（笑）。"なんか音が鳴らん、どうやってる？"って言われて、俺はこう（動作を交えて）やっていたんですけど、いや、"こういう風にやって"と指摘されて、そしたらけっこう鳴るようになりました。"俺、根本的に違いましたね！"って（笑）。

S：ベースだと、弦が上にいくほど細くなっていて、同じ音程の音を出すのでも、太い4弦で弾くのと3弦で弾くのとでは全然厚みが違ったりして。ライヴやとプレイでスムーズにいける方を選ぶんですけど、レコーディングだと、"そっちいったらあかん、急に細くなる"みたいな。そこの確認からレコーディングに入ったりとか勉強になることが多かったですね。

R：俺は一番ひどいですけど、弦楽器的に（SHINJIと）同じで、5弦を使うのか6弦を使ってやるのかとか、コードでもギターの6弦を実は全部鳴らしていなくて、ルートの音メインで弾く方がスッキリ聴こえて、上の高い音が一緒に鳴っている方がパーッとなるのかと思いきやそうでもなくって、あとで上の音だけをサビの裏で鳴らしたりっていうのをやるとか、そういうところを今まで以上に突き詰めましたね。俺、ギター弾き過ぎてゲッソリしましたけど（笑）。ギター録りの間、精神と体とどっちもゲッソリしましたね。

S：あとは歌の面でも、より感情を込めるようにしました。がなっている部分は、今までは使っていなかったんですけど、今回はそういう部分も使うようにしましたね。だから、綺麗に歌うっていうより、もっと雰囲気を大事にしました。

T：雰囲気重視ってわけでもないんだけど、なんにせよのせてくれるからね。"もっといけるっしょ〜！TAKESHI君だったらもっと力強くいけるんちゃうかな？"とか（笑）。"ああ、そうっすか？やりましょうか！"みたいな（笑）。

－完成した今だから気軽にこうして話せますけど、レコーディングの最中は気が気じゃなかったんじゃないですか（笑）？

R：そうですねえ、しんどかったですね（笑）！

T：ドラム録りが終わった後にインフルエンザにかかって。俺隔離されてましたからね。

一同：（笑）

K：匠（※MINOR LEAGUEの柴田 匠）とチューしたからや。