DISC REVIEW
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こんなにも美しい歌だというのに。HYDEが覗き込んでいる"THE ABYSS"=奈落の底に溜まっているのは、澱そのものなのかもしれない。鍵盤と弦の音が響く中で彼が切々と歌い上げるのは、嘆きであり、願いであり、憤りでもあるように聴こえる。海の向こうの戦火は未だに止まず、独裁者が跳梁跋扈し、無法者が好き勝手をする現世。神や仏の存在が疑わしい程に世界は今日も順調に残酷だからこそ、その事実を俯瞰して歌で表現するHYDEの姿勢は気高い。カップリング「LAST SONG - Orchestra ver. -」は、2024年のアルバム『HYDE [INSIDE]』に収録されていたバラード曲にオーケストレーションを加え新録した逸品。 杉江 由紀



































