DISC REVIEW
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1stアルバム『CHAOS TAPE』(2020年)から3rdアルバム『HOLLOW』(2023年)で作り上げてきた、(sic)boyサウンドの裾野を大きく広げたアルバム。長くタッグを組んできたKMや、Chaki Zulu、uin、そして海外よりTidoといったプロデューサー/ビートメイカーたちとの制作で、ロック、パンク、エモ、ヒップホップだけでなく、R&Bのような新たなサウンドにもどっぷりと浸かり、それでいて軽やかに音に乗って曲を描いている。それぞれの制作に向き合い挑戦と深化を図っていくなかで露わとなっていったのは、(sic)boyのポップ性の高さ。自らの居場所を築いてきた音楽から、誰かの拠り所となる音楽へと、そんな志が感じられるアルバムとなった。 吉羽 さおり































