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DISC REVIEW

鬼

鬼気迫る音。鋭く生々しい詞。魂から発せられる歌。これはつまり、命を賭して生み出された音楽だと言えよう。歌い出しの一節"この命もくれてやろう"は、まるで伊達ではないのだ。キズはここに来てさらなる新境地に踏み込んだ感があり、より高解像度の作品を具現化するようになったのではなかろうか。今時にあって6分を超える大作の中で表現されるのは、研ぎ澄まされた感性から創出される血潮の迸りのようなエナジーそのもの。死ねないから生きてるだけ。生まれたくて生まれたわけじゃない。何もかも無理だから消えてしまいたい。例えば、日常の中でそうした負の感覚についとらわれがちな、生きづらさ強めタイプの方々にこそ処方を薦めたい1曲でもある。きっと、もがき苦しむことにも何か意味はあるはず。 杉江 由紀