DISC REVIEW
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"Djentはジャンルではない"とユーモラスなタイトルが付けられた、9曲70分にわたるPERIPHERY 5枚目のセルフ・タイトル・アルバム。ヘドバン必至のヘヴィな開幕からいつの間にかジャジーなサックス・ソロに辿り着いている「Wildfire」、同じく激しい展開を見せてから映画音楽のような壮大なアウトロへと繋がる「Zagreus」などが並ぶ中に、メタル色一切なしの浮遊感溢れる「Silhouette」が組み込まれていたり、アルバムの構成まで楽曲同様にプログレッシヴ。さらに「Thanks Nobuo」では、メンバーが愛する"FF(ファイナルファンタジー)"シリーズの音楽を手掛ける植松伸夫への感謝を表し、"FFVII"のサントラを忍ばせていたりと、彼ららしさが詰まった1枚となった。 内堀 文佳