DISC REVIEW
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前作『Periphery』で10年に衝撃的なデビューを飾り、そのテクニックと独特の音楽性であっという間にその名を広めたPERIPHERYによる充実の2ndアルバム。タイトルからコンセプチュアルな連作かと想像したが、本人たちにとってはただの言葉遊びのようだ。この難解な音楽性も複雑なリフも展開も、全てが彼ら流の"お遊び"なのだろう。自由な発想から生まれてくる展開は、正に天才的で知性的でもある。Djentスタイルという言葉が生まれ、今や1人歩きしつつある が、その源流のひとつでもある彼らの新作はさすが、シーンにインパクトを与えうるオリジナリティをしっかりと保持している。あのDREAM THEATERのJohn Petrucciがゲスト・ギタリストとしてプレイしているなど、話題性も充分。ゲスト・ミュージシャンの存在は、それだけシーンからPERIPHERYが認められていることの証左でもある。今作からはドラムも生の演奏を使用しているとのことで、ライヴでのパフォーマンスも期待してしまう。来日を強く期待するファンを多く抱えているバンドであることは間違いない。その日に向けて要チェックだ! 米沢 彰