DISC REVIEW
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「U.F.O」、「OVERKILL」、「TOKYO BOUNCE」、「FINAL PLAYER」、「LET HOT!!」、「STAY FLY」と立て続けに新曲を配信リリースしながら、ラウドロック×EDMにとどまらない進化をアピールしてきたGUNIX。もうこれ以上曲の幅は広がらないだろうと高を括ったリスナーは、今作を聴いてびっくりしてほしい。シティ・ポップ/R&Bの要素を持つ「REM」が、全10曲の中で決して浮いてしまわないところが曲の多彩さを物語る一方で、全体のインパクトはロック・バンド然としているところにこそ、このアルバムの一番の聴きどころがある。どんな曲を作ってもGUNIXになる自信があるのだろう。曲の多彩さとは裏腹にメンバー全員の意識は、さらに一点に集中してきた印象もある。 山口 智男