DISC REVIEW
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ラウド・シーンに突如現れた新バンドが、始動からわずか2ヶ月半で1stフル・アルバムをリリースというスピードに驚かされるが、少年カミカゼの和教改めK-BOM(Vo/Prog)が弱冠19歳のアミ(Vo)を迎え、ラウド・シーンで活躍してきたミュージシャンたちと結成した5人組と聞き、思わず納得。サイバーパンクという世界観に加え、ラップ・メタル/ミクスチャーも含むラウドロックとEDMの融合というサウンド・コンセプトを、徹底的に追求しながら、ポップにもダンサブルにもなる変幻自在の全9曲は、その聴き応えとは裏腹にバンドのスタートにしか過ぎないのだからびっくりだ。ハイトーンの歌に加え、ラップでも冴えを見せるアミの今後の成長も含め、ここからどうバケるのかさらなる展開に大いに期待したい。 山口 智男